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2024年7月22日 23:04 編集済
このエッセイ集の最後のいくつかを読んで、直ぐに思い出すのは、裕福な黒人(正式にはアフリカンアメリカンですが)達は、収入に合った、いやそれ以上の身なりを心掛けているということです。その理由は、偏見からくるステレオタイプをできるだけ避けるためです。黒人の多くが中流階級並みの収入を得ると、ベンツやBMWに乗り、ブランド物で服装を固めていることが多いと思います。私の住んでいる地域でも、黒人のご近所さん達は、いつも最新の高級車に乗り換えています。服装もデパートで購入した様な正装でいることが多いです。それに比べ、私はジーンズにTシャツとかばかりです。黒人は正装していてもデパートや高級ショップに行くとショップリフティングされるのを恐れられ、店員に後をつけられるのだとか。オバマ大統領でさえ経験があると言っています(さすがに大統領になる前ですが)。それも、警戒して後をつける店員は人種に関係なく起こると。黒人の店員でも黒人のショッパーの後をつけると言われています。テレビで隠し撮りもしたビデオを何度か見ました。逆に、私は、見窄らしい格好でデパートとかへ入っても(いやでも妻に連れて行かれることがあるのです)、その様な経験はありません。店員達は、アジア人は万引きなどしないという逆の偏見があります。その昔、東ヨーロッパからの移民者が、永住権を取りに行くと、移民局で黒人の審査官に当たると苦労すると言われていました。彼らは、白人なので口を開かない限り白人の米国民と同じ扱いを受けるが、逆に、もう何世代も米国に住んでいる黒人達は、見た目で直ぐに差別されることに苛立って、移民手続きの上で嫌がらせをしてくるというのです。コロナの流行でアジア人に対する差別や暴言が問題になった際に、その加害者の多くは、普段から差別を受けている黒人やヒスパニックのマイノリティだったのが興味深いことでした。自分達と同じ下層階級へ引きづり下ろそうとする心理だと私は察しています。そして、被害者は老人や女性に、体の小さい弱そうな者ばかりが狙われていましたよね?私は体がでかく(妻に言わせると目つきも悪いので)、そういうちょっかいを出してくる者には会ったことないのですが、弱そうな者にちょっかいを出す、とても卑怯な奴らだと思います。最近は、聞かなくなりましたが、根底にある怒りは隠れているだけでしょう。今、共和党の大統領候補を強く支持しているのは、ブルーカラーの白人(特に中年の男性)が多いのは、黒人やヒスパニック等のマイノリティへの差別を無くそうとする方針への不満が第一の理由だと思います。裕福な(リッチな)白人たちは、これらの方針へそれほどの恐怖は覚えていませんが、米国社会で、低所得層の上に位置する白人労働階級は危機を感じているのだと思います。マイノリティが進出して来て職を失う可能性があるか同じ職を得ようと争うのは彼らですから。似た様な事が大学でも起こっています。マイノリティを優先的に扱い、特別枠でにゅうがくさせ、奨学金も与えている現状では、白人の子供達は、残った枠を、平均すると遥かに優秀な成績を叩き出すアジア系の子供達と競争する必要があるので、八方塞がりです。
作者からの返信
確かに。知人のブラックの方々は、皆華やかできれいなお洋服でした。すてきだなとしか思っていませんでしたが、そんな事情があったかと思うと、複雑です。移民局でのこと、似たような話を聞いたことがあります。知人が弁護士試験を受けたとき、スタッフに明らかな嫌がらせを受けて、本人よりも同級生が怒って抗議した方がいい、と言ってくれたとのことでした。(スタッフの人種は特に聞いていません。知人はアジアンです)ただ、知人はいろいろ考えて、あえて何も言わないことを選んだそうです。スタッフの嫌がらせはともかく、コロナ禍でのヘイトクライムを始めとした暴力行為、本当に不思議です。そんな自分でいることが恥ずかしくないのかな、と。私だったら自分が恥ずかしすぎて外に出るのも嫌になるだろうな、と思います。(たぶん、彼らは世界に貸しがあると勝手に思っているんでしょうね)不運だということと不幸でい続けるということは全く違うというのは、こういうことなのだと思います。某共和党候補は、そんな今の閉鎖的なアメリカの空気感に囚われた人たちを惹きつけるのがうまかったということに、2016年の時は気づかず、11月に絶望したことを覚えています。ですが今、民主党や反トランプ派が、カマラ・ハリスのもとで一つとなりつつある現況、ほんの少しだけ希望が見えてきたような気がします。(まあ、かなり厳しいでしょうけど)共和党大会の直後に発表したバイデンは、調整力にも優れているんだと改めて感じました。ハリスは経済音痴だし、好きな政治家では別にないですが、初の黒人女性大統領の登場というストーリーもありますし。オバマ元大統領はまだハリス支持を表明していませんが、慎重な彼のこと、意図がありそうな感じです。
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このエッセイ集の最後のいくつかを読んで、直ぐに思い出すのは、裕福な黒人(正式にはアフリカンアメリカンですが)達は、収入に合った、いやそれ以上の身なりを心掛けているということです。その理由は、偏見からくるステレオタイプをできるだけ避けるためです。黒人の多くが中流階級並みの収入を得ると、ベンツやBMWに乗り、ブランド物で服装を固めていることが多いと思います。私の住んでいる地域でも、黒人のご近所さん達は、いつも最新の高級車に乗り換えています。服装もデパートで購入した様な正装でいることが多いです。それに比べ、私はジーンズにTシャツとかばかりです。黒人は正装していてもデパートや高級ショップに行くとショップリフティングされるのを恐れられ、店員に後をつけられるのだとか。オバマ大統領でさえ経験があると言っています(さすがに大統領になる前ですが)。それも、警戒して後をつける店員は人種に関係なく起こると。黒人の店員でも黒人のショッパーの後をつけると言われています。テレビで隠し撮りもしたビデオを何度か見ました。逆に、私は、見窄らしい格好でデパートとかへ入っても(いやでも妻に連れて行かれることがあるのです)、その様な経験はありません。店員達は、アジア人は万引きなどしないという逆の偏見があります。
その昔、東ヨーロッパからの移民者が、永住権を取りに行くと、移民局で黒人の審査官に当たると苦労すると言われていました。彼らは、白人なので口を開かない限り白人の米国民と同じ扱いを受けるが、逆に、もう何世代も米国に住んでいる黒人達は、見た目で直ぐに差別されることに苛立って、移民手続きの上で嫌がらせをしてくるというのです。
コロナの流行でアジア人に対する差別や暴言が問題になった際に、その加害者の多くは、普段から差別を受けている黒人やヒスパニックのマイノリティだったのが興味深いことでした。自分達と同じ下層階級へ引きづり下ろそうとする心理だと私は察しています。そして、被害者は老人や女性に、体の小さい弱そうな者ばかりが狙われていましたよね?私は体がでかく(妻に言わせると目つきも悪いので)、そういうちょっかいを出してくる者には会ったことないのですが、弱そうな者にちょっかいを出す、とても卑怯な奴らだと思います。最近は、聞かなくなりましたが、根底にある怒りは隠れているだけでしょう。
今、共和党の大統領候補を強く支持しているのは、ブルーカラーの白人(特に中年の男性)が多いのは、黒人やヒスパニック等のマイノリティへの差別を無くそうとする方針への不満が第一の理由だと思います。裕福な(リッチな)白人たちは、これらの方針へそれほどの恐怖は覚えていませんが、米国社会で、低所得層の上に位置する白人労働階級は危機を感じているのだと思います。マイノリティが進出して来て職を失う可能性があるか同じ職を得ようと争うのは彼らですから。
似た様な事が大学でも起こっています。マイノリティを優先的に扱い、特別枠でにゅうがくさせ、奨学金も与えている現状では、白人の子供達は、残った枠を、平均すると遥かに優秀な成績を叩き出すアジア系の子供達と競争する必要があるので、八方塞がりです。
作者からの返信
確かに。知人のブラックの方々は、皆華やかできれいなお洋服でした。すてきだなとしか思っていませんでしたが、そんな事情があったかと思うと、複雑です。
移民局でのこと、似たような話を聞いたことがあります。知人が弁護士試験を受けたとき、スタッフに明らかな嫌がらせを受けて、本人よりも同級生が怒って抗議した方がいい、と言ってくれたとのことでした。(スタッフの人種は特に聞いていません。知人はアジアンです)ただ、知人はいろいろ考えて、あえて何も言わないことを選んだそうです。
スタッフの嫌がらせはともかく、コロナ禍でのヘイトクライムを始めとした暴力行為、本当に不思議です。そんな自分でいることが恥ずかしくないのかな、と。私だったら自分が恥ずかしすぎて外に出るのも嫌になるだろうな、と思います。
(たぶん、彼らは世界に貸しがあると勝手に思っているんでしょうね)
不運だということと不幸でい続けるということは全く違うというのは、こういうことなのだと思います。
某共和党候補は、そんな今の閉鎖的なアメリカの空気感に囚われた人たちを惹きつけるのがうまかったということに、2016年の時は気づかず、11月に絶望したことを覚えています。
ですが今、民主党や反トランプ派が、カマラ・ハリスのもとで一つとなりつつある現況、ほんの少しだけ希望が見えてきたような気がします。(まあ、かなり厳しいでしょうけど)
共和党大会の直後に発表したバイデンは、調整力にも優れているんだと改めて感じました。
ハリスは経済音痴だし、好きな政治家では別にないですが、初の黒人女性大統領の登場というストーリーもありますし。
オバマ元大統領はまだハリス支持を表明していませんが、慎重な彼のこと、意図がありそうな感じです。