ある不思議な物語

みなと あおい

序文

 私は、この物語を語るに当たって何も意味を感じないと思う。生物が進化してきたように、時代の流れを感じる。まだ見ぬ希望を求める人間は最後にどこへたどり着くのかを知りたい。その思う一人の者の物語である。


 私は、生まれた時の記憶がない。自分の姿など、見た覚えもない。私は生まれた時、何を思ったのだろうか、知りたい。私は日本という国に生まれた。やけに平和な国だ。何も刺激がない、つまらない国だ。私は、これまでに欲しいと思ったものが多くある。欲深き者だ。金や恋人、名声、美貌、権力など、今でも欲しいものは

たくさんある。世界のすべてが自分の者になったらいいのにといつも思う。この世の知識を今すぐ手に入れたいと思う。我儘なのだろうか。ある偉いお方が昔、こんな事を言ったそうだ。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と。私は、この言葉を知った時この人が何を言いたいのか理解できないでいた。それに、今でも理解できない。私がバカなのだろうか。私はそもそも天とはなんなのだろうかと思う。天とは神の事なのだろうか。この世を創ったものなのだろうか。それとも、存在しない空想のものなのだろうか。よく分からないものは面白い。私はこの世の始まりは、ビッグバンと習った。ビッグバンとは何なのだろうか。とても興味深い。しかし、かのアインシュタインでさえも、説明しきれないようなものを私が説明するのは不可能ではないかと思う。いや、不可能と言ってはいけない。努力はする。しかし、いつか誰かがこの世の理を説明してくれるまで、生きたいと思う。

 私は、昨日月を見た。とても綺麗であった。あのクレーターというボコボコ感がなかなか感慨深かった。夜に空を見るとは楽しいものだ。昼に空を見上げても青空と太陽しかない。青空は動きを感じず、つまらない。雲は面白いが、何かドンヨリさせる気がする。太陽は眩しくて、とても見られるものではない。それに比べて、夜は面白い。真っ暗な世界に光る星月。光るとは、とても好きである。何か夢や希望を感じる気がするそれに、夜に空を見上げると、何か月に目が釣られる。虫のようなことを言うなと思うかもしれない。ただ、自然とだ、目がさそわれる。これが、生き物である証だと思う。星も素晴らしい。動きがあるのはいい。また、習性があるものはもっといい。何か気がとられるようで、自然のようで、気がこみ上げて笑顔になってしまう。気色悪いかもしれない。すまない。これが私なのだから。私は、何かの専門家ではない。ただ、ごく普通の一般人である。私のつまらない話に付き添ってくれ。

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ある不思議な物語 みなと あおい @okymaoi

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