たかが詩じゃないか
詩音 悠
『そんなあなたを愛したの』
恥を知らない男になった
そんなあなた見たくなかった
影がないよな後ろ姿を
わたしに見せるあなたが憎い
どこかで道を間違えたのか
人目を避ける夜の底
流れ去って行く
光るネオンに抱かれてる
痩せた犬のよう
そんなあなたを愛したの
眠れぬ夜をいくつも越えた
そんなわたし哀れでしょうか
恋の焔の渦に巻かれて
愛の深みはまり込んだの
悲しい運命(さだめ) 恨んでみても
後悔なんかしたくない
暗い淵に立ち
心が痛いと泣いてます
老いた猫のよう
そんなあなたを愛したの
翳りを帯びた淋しい瞳
そんなあなた憎みきれない
指に挟んだ煙草の煙
まとわりついてわたしを縛る
わたしの心奪ったくせに
あなたの心どこにある
からだ寄せ合った
忘れられないあの夜が
枯れた薔薇のよう
そんなあなたを愛したの
たかが詩じゃないか 詩音 悠 @special12
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