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「みなさん、どうぞこれからも守の事、よろしくお願いしますね~!」
すっかり僕の知り合いや友達とも仲良くなった母も同席していて周りの人に挨拶していた。年甲斐もなく可愛らしいワンピースなんて着込んでいた。
でも、似合ってるかな。
「お母さんから祝福してもらえるなんて最高に幸せな事だよね、守!」
瑠璃さんも笑顔で僕に微笑んでくれた。
まるで自分の事のように喜んでくれるみんなに僕は凄く照れくさいのと嬉しい気持ちが混在してしまった。
「うん、守さんかわいいっ似合う」
「そ、そうでしょうか~」
隆二さんは大人っぽくて少しツヤのあるブルーグレーのスーツなのに、僕は白いスーツなんですけども、髪に花が飾ってあって一部分三つあみにされています。桐香さんプロデュースなんだって。
桐香さんなら似合うけど、僕じゃあまり似合わないような……。
なんか照れくさくて少し顔を赤くしてしまった。
「みなさーん! 人前式も終わったことですし、みんなそろそろ席についてください!」
瑠璃さんの声でみんながそれぞれテーブルに着きました。
「えーそれでは俺、いや、僕、白鳥瑠璃が引き続き司会を勤めさせていただきます! ってそこ、まだシャンパン開けないで! ええとこの度、滝川隆二さんと春原守さんが、めでたく結婚されたのでそのお披露目としまして、ささやかではありますが、お祝いの会を開きたくこのような会を開きました! 二人はみなさんがご存知の通り、ドラマがきっかけで知り合うこととなりましたがー。やっと、やーーっと一緒になれたわけです」
レストランの片隅でゴールデンリトリバーの薄茶色色のムーンが桐香くんに目の前のごちそうに待てとされながら僕らの様子を眺めていた。
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