第2話 品川美香

上京して、3日が経ち、入学式も終わり、いよいよ授業が始まる。

派手な髪の毛をした女、粋がってタバコ吸う男。パンツが見えるくらいのミニスカギャル。

ここは、学校だよな。合コン会場か?と思いながら教室の後ろから2列目の席に座る。

茶髪の担任が入ってくると同時に、金髪のショートパーマにレインボーカラーのシャツの女が汗だくで入ってきて、「ここいい?」と言われ返事を返す頃には、座っていた。

ただ、嫌いじゃない。この子。


授業が終わり、話しかけてみる。

「里中みくると申します。お名前は?」

「品川美香!よろしく!ねぇ、この後マック行かない?」

「は、はい」

やっぱり、この子嫌いじゃない。


マックに行くと、美香は色々話してくれた。

仙台出身で、好きなドラマの話、将来は監督になりたい話や、下北沢に行きたい話、何の教科を選考するかなど、3時間くらい喋りたおした。

翌日からは、2人で行動するようになり、毎日楽しい日々が始まった。

1年後、あんな号泣して、死にたくなるほどの事件が起きることも知らずに。。

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