イケメンの異能はいけてない

いけてないエピローグ

『怪物街（かいぶつがい）』いつの日からかそんな風に呼ばれているこの街には様々な目的を持った人間が集まってくる。

時代錯誤な熱血タンクトップ。性格ゆえの社会のはぐれ物。何の他意もなく気楽に笑える大馬鹿者。そんな者たちのたまり場。そして社会貢献の場が『怪物街』。

そもそもそこが新しい放射線が蔓延するただの被爆地。その放射線は生物の細胞を遺伝子レベルで全身同時に変換させる。これは従来の放射線と同じに聞こえるかもしれないが全く違う。

ここの放射線は全身を同時に変化させることで生物にとって異常な進化を促す。現在の科学技術ではここまでしか分からない。なぜ一瞬で変化させたのにも関わらず生物の形を保っていれるのか、そして生物としての未知のタイプの自衛手段。所謂『超能力』のよな力を手に入れるのは何故か。

現在解明しようのないそれは『怪物化』と呼ばれる。『怪物街』の名前の由来になった事象である。

そんな怪物街に居つく変わり者と変わった街の物語。