第343話 復活のゴールド

 免許更新である。

 桜雪…今回はゴールドに返り咲きである。

「きた‼」

 優良ドライバーである。

 講習も30分‼


 堂々と免許センターへ向かう。

 この時期にまだノーマルタイヤだが気にしない。

 桜雪ゴールドだから、聖闘士なら黄金12宮だから。


 前方を走るパトカーも気にしない。

 ナビを入れ間違って免許センターじゃなくて警察署を登録しちゃっても気にしない。

「着いたけど…なんで警察署?…間違えた」


 パトカーが前を走っているのに余裕でゾンビでダンスを踊る桜雪。

「ちょっと車寄せてください」

 職質かけられて飲酒を疑われても気にしない桜雪。

「優良ドライバー更新?…あの…更新に行くんだから…運転に集中して下さいね…」


 交通安全協会への加入…

「えっ今500円じゃないの?2000円?マジ…いや今日3800円しか持ってないので入りません…入れません」

「あのチェックは四角の中に入れてください」

「はっ?」

「書き直ししてください」

「あっ?」


 相変わらず警察の天下り組織、態度はクソ悪かった。


 51歳…財布の中身は3800円だった…。


「ゴールド免許証…地味…ビック〇マンヘッドシールくらいホロ仕様にしてほしい…」





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