第279話 会話したんだ

『桜雪…』

 明け方、僕の足元で寝ていたチョビさんが僕の横に移動してきた。

『桜雪…』

「ん? チョビさん…」

 チョビさんは僕の横で身体を丸めて話しかけてくる。

 何を話したか覚えてない。

 僕は、チョビさん喋れるんだ…と驚きながらも当然か…とも思っていた。


 そんな夢を見ていたのだ。


 目覚めると、僕の横で眠るチョビさん。

「何を話したんだろうね? チョビさん」

「んなっ」

 眠そうにアクビをするチョビさんの頭を撫でて2度寝した土曜日の朝。

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