第234話 それは神様じゃないのです
たった2日間、スナック菓子を食べずに会社から家を寄り道せずに帰るという生活をしただけで心は即身仏なのである。
「思うことが何もない…」
1週間続けたら悟りを開けそうな気がする。
思うに、雨が降らんからといって坊主をミイラに変えて神に祈るとかいう儀式があったそうだが、苦行かと思えばテンションおかしくなって快感だったのかもしれない。
もしくは、凄い恨みを残して即身仏となったのであろう。
考えてみれば、神様はタダで願いを聞いてはくれない。
お賽銭を頂いて一方通行で聞くだけで叶えるか否かは神様次第である。
つまり貰い逃げ、食い逃げパターンが神様のスタンスなのだ。
時として生贄を要求とか?
「悪魔じゃないですか…」
手口は悪魔も神も一緒なのだ。
宗教によっては悪魔も神も区別してないしね。
なんなら要求事項が明確化されている悪魔の方が取引先としては信用できる。
職業柄なのか、そんなことを考えてしまうのだ。
会社にとって僕の存在は贄なのだろうな~。
社畜という名の即身仏。
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