『その日暮らし』と銘うったのには訳がある。

　僕が書く話は、タイトルに意味が無い。

　あるいは、無関係になりがちである。

　なぜか？

　大概、タイトルが先に浮かぶからだ。

　物語など、後追いのプロットなしである。

　昨今、その代表が『チェリーパイって言っときゃ、アメリカンジョークは成立する』である。

　運転中に頭に浮かんだ言葉が、そのままタイトルになり、その後に書きだしたのだ。

　こんな作品が多いのだ。

『その日暮らし…』は僕の金の使い方から日常を書いておこうと思った、珍しく意味あるタイトルなのだ。

　後先考えずに買い物をするタイプなので、その日暮らしと銘うったわけだ。

　コレを書き始めて気づいた。

「書き出してから出費を抑えてんなぁ～」

　天邪鬼なのである。

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