ダイナゾーン
@tsumemoto
第1話 非現実のようでこれは現実だ
ここは沖縄県のとある空港。
賑やかだ。
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大画面テレビはいつものようにワーワーワーワー宣伝していた。
ちょっと耳障りだ。
空港にあるコンビニでは自分自身で味や質を創り出すことができる最新式の販売機がメチャクチャ人気だった。
販売機がより良い食べ物の材質を提供し、消費者それぞれがそれぞれに合うように食べ物を創っていくというものだ。
そこには人がごった返してた。
私もそのうちの一人だ。
空港に新しくできた散髪屋もけっこう注目されている。
それはその人その人の頭蓋骨を分析し、その人に合った髪型のサンプルを提供してくれる3Dプリンターが導入された散髪屋である。
3Dプリンターがどの人でも決まった髪型になれるように髪質や髪の量も計算に入れながら注意やアドバイスを行ってくれるのである。
画期的な感じがする。
みんなは空港を舞台としたVRワールドを冒険していた。
無我夢中になっていた。
それはまるでイかれたゾンビのようだった。
少しうつむいてスマホをいじってる私も似たようなものだ。
みんなは自動的に機械と一体となることで生きるようになっていった。
なんやかんやでこの空港は今日も賑わっている。
カァァァァァ
一人が何かに襲われた!
そして、次々に襲われていった。
逃げることすらままならず、次々と喰われていった。
私は訳がわからなかった。
私はすかさず逃げた!
私は何も考えず、ただひたすら逃げた!
ひたすら全速で足を動かした!
人々を襲ったのは獣だ!
そいつらは鳥に似ていた!
なんていうか恐竜のラプトルみたいな姿をしていた。
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