その時は突然に

夫は私が再婚です。


若気の至りというのでしょうか

子供が出来て結婚し、わずか半年で離婚した経験がある夫でした。


なので初婚とも言えるくらいの再婚ですが

私たちは結婚10年目を迎えました。


ある日、夫が友人を連れて夜中に帰ってきました。


もちろん私は子供たちと眠りについていたのですが...


『みんなが来たから、酒のつまみを作ってほしい』

と起こされました。


既に泥酔している夫。


私はリビングに降り、夫と友人に

お酒のおつまみを振舞いました。


『ごめんね、寝ていたのに。』

『ありがとう。できた嫁持って幸せだね』

と、夫の友人は私を褒めてくれました。


その時でした。


『何もできた嫁じゃないよ。こんな奴』

『こんなことくらい、どこの嫁でもやってるよ』

『こいつはホントに何にも出来ない奴』

私への侮辱の言葉が始まりました。


まぁここまではいつもの事。


夫の友人が

『そんな言い方。ひどい。』

と言ってくれましたが


夫が返した言葉は


『前の嫁と変わらない』


私にとっては、その言葉が引き金となりました。


私は黙って寝室へ戻り、

子供たちの寝顔を見ながら歯を食いしばり

悔しくて悔しくて涙が溢れ出る。


涙が止まらないまま朝を迎えました。

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