第3話 守らなくてはならないお嬢様
この勇者ポスターには、「お嬢様の護衛」なんてものが書かれていた。
このポスターに書かれていることを頼りに、僕は城に向かった。
ここで、勇者募集のポスターは、何枚もあったので、その一枚だけを破って持っていたのを、城に来て、兵士に見せたら、
「今すぐ、お嬢様の父親のところに案内します」
僕は、何も説明してないけど、このポスターだけでわかるのかな?
兵士に案内されるままに向かうと、目の前には、おじさんらしき人がいた。
イメージで言う、王様みたいなものかな。
「我が名は、キャソー。 そなたの名前は?」
「メロディーア」
「ならば、我には三人の娘がおるのだが、その中で護衛を一人決めてほしいのだ」
キャソーさんには、三人の娘がいて、そのことについて聞かされた。
長女の名前は、ミエーレ。 年齢は15歳。
碧眼の瞳を持ち、肩までの黒髪をあげのポニーテールにして、紫の薔薇の髪飾りをつけているらしい。
性格は高飛車、プライドが高く、一人称は「わたし」。
話し方は、女性口調で、敬語をいくら教えても使うようにならなかったらしい。
口癖は、「クズなやつは、嫌いよ」
二女の名前は、ベーネ。 年齢は14歳。
碧眼の瞳を持ち、背中までのピンクの髪を、縦ロールにしていて、黄色の薔薇の髪飾りらしい。
小柄で、三姉妹の中では一番低め。 妹に背を抜かされていても、本人はあまり気にしていないらしい。
美人というか、お人形のようにかわいいと評判らしい。 大人というか、小学生と見えなくもないと聞いた。
性格は自由奔放、お転婆、一人称は「わたし」と名前呼びだが、後者の方が多いとのこと。
話し方は、なのです口調となる敬語と、中性口調だが、前者の方が多いと聞いた。
口癖は「やかましいのは、嫌いだよ」
三女の名前は、ゲントル。 年齢は13歳。
碧眼の瞳を持ち、髪は腰まで長く、青い髪にはピンクの薔薇の髪飾りがつけられていて、三姉妹の中では一番の美人と評判があるとのこと。
性格は、清楚、上品、お淑やか、一人称は「わたし」と「わたくし」だが、後者の方が多いらしい。
話し方は、お嬢様口調と女性口調とのこと。 お嬢様口調の方が圧倒的に多いらしい。
口癖は、「しつこいのは、嫌いです」
三姉妹がそれぞれ色違いの薔薇の髪飾りをつけているのは、父親であるキャソーさんの好みと聞いた。
ちなみに、キャソーさんの妻も、若い頃は赤の薔薇の髪飾りをつけていたらしい。
三人とも養子で、出自とかはわかっていないらしい。 三人を拾ったのは、13年前とのこと。
三人の娘について一通り話したら、「本題に入るんだが」と言い、キャソーさんが咳払いをした。
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