第9話 ―― 葉月Side ―― 4/4

 先輩のお見舞いに行ってから数日が経ちました。


 どうやら先輩が連続でアルバイトのシフトを入れていたらしく、私が代わりに入る事にしました。どうせ私は受験なんてありませんし……、先輩の役に立てるなら頑張ります!


 先輩、大丈夫でしょうか。玲子お姉さまの話では昨日目が覚めたと聞きました。でも起きたなら連絡の一つでもしてくれればいいのに……はぁ。先輩、早く来ないかな~。


 そんな事を考えていたら、ドアベルが鳴りました。


「いらっしゃいませ~」


 あ、先輩だ。久しぶりに先輩を見たら、自然と笑顔になってしまいました。でも退院してるならメッセージの一つくらい送ってくれてもいいのに! ちょっとムカムカしてきました。ちょっと意地悪しちゃいましょう。


「なんだ先輩ですか。もう退院したんですね。今日はお客さんですか?」


「お陰様で治りました。マスターに挨拶しに来ただけだから」


 くやしー! そこは嘘でも私に会いに来たって言うところでしょう!? 先輩のこと、どれだけ心配したと思ってるんですか~!


 内心イライラで目がピキピキしていましたが、耐えました!


 先輩がお店の奥に向かう時、急に立ち止まりこちらを向きました。久しぶりに近くで見た先輩の顔は、以前よりも少し痩せている気がしました。しっかりご飯食べているのかな……。


「葉月ちゃんのお陰で生きてた。本当にありがとう。君は僕の天使だ。いつでも助けに行くよ」


「……っ!?」


 何を言っているんでしょうか先輩は……もう! 急にキリっとした真顔で言われてもドキっとするだけじゃないですか!? またムカムカしてきました。もう、先輩なんて知らないですっ!!


 それからのお仕事はちょっと雑になってしまったかもしれません。それもこれも全部、先輩が悪いんです。こっちの気も知らないで振り回して!


 もう少しで今日のシフトも終わりですので、最後は丁寧にお仕事しましょう!




   ◇




「おつかれさま葉月ちゃん」


「……」


 休憩室に入るなり、先輩が何食わぬ顔で待っていました。先輩の顔を見たら、またムカムカしてきました!


 もう徹底抗戦です。無視です無視。いい加減、自分の発言について自覚してもらわないとダメですね!


「……えっと、さっきマスターから聞いたんだ。俺の代わりにバイト入ってくれたって。本当にありがとう」


「……」


 ふ、ふ~ん? ……べ、別に嬉しくなんて、ないんですからねっ!


 無視してそそくさと女子更衣室に入りました。危ない危ない、コロッと許しちゃうところでした。セーフ。


「あ、葉月ちゃんも上がりなんだ、お疲れ様♪」


「あれ~、葉月パイセンじゃないっすか。チョリーッス!」


「まーた中野と喧嘩したんすか? お熱いですね~(笑)」


「喧嘩なんてしてません! 熱くもないです!!」


 女子更衣室に入ると、加藤さんの他に、半年くらい前に入ってきたギャルAこと明日香さんと、ギャルBこと綾子さんが居ました。


 加藤さんはかなりの古株で、バイトリーダー的な存在です。まさに出来るお姉さんです。


 身長160cmくらい、茶髪のボブカットにメガネが似合う、優しいお姉さんです。あと私よりもお胸が大きいです。私も大きい方ですが、加藤さんには敵いません……。


 ギャルのお二人はまだ高校1年生なのに、私より年上に感じます……。二人とも背が高く、背中まである真っ黒なストレートヘアーがキレイです。色白で、清楚な見た目でドキッとする男性が多いようですが、会話をするとガッカリするようです。面白いですね。


 二人とも同じような見た目で、最初は何度も間違いました。今でも見間違えるので、心の中ではギャルAさんとギャルBさんです。


「今度は何で喧嘩したんすか? 葉月パイセンがぷりぷりしててめっちゃ可愛いっス」


「ぷりぷりなんてしてません! ……でもちょっと聞いてください。先輩が退院したのに全然連絡くれなくて……さっき会ってもいつも通りで……酷いと思いません!?」


「まじうけるー! 中野ヘタレすぎだろーwww」


 やっぱり先輩はダメダメですね。思い出したらまたムカムカしてきました。


「まあ中野くんも普段はちょっと頼りないとこあるけど、決めるところではしっかりしてるから、私は結構好きよ~? こう、なんて言うか~、年下の男の子を甘えさせて~、私が甘々に溶かしてあげたくなるっていうか~、そういうの、あるよね♪」


「マジっすか!」


「加藤パイセンスゲー!!」


「……っ!?」


 加藤先輩がそんな風に先輩の事を見ていたなんて……。


「中野くんは真面目だし、性格も良いし、何よりT大生よ? 将来有望よ♪ 恋愛初心者の中野くんを~、私色に染めて~、ラブラブになるのもいいわね~♪」


「あー確かに見た目は普通だけど、あいつT大生なんだよな」


「言われてみるとめっちゃ優良物件に見えるっス」


「……っ!?」


 そ、そんな……。先輩って優良物件なんですか!?


「もし~、もしもだけど~、葉月ちゃんが中野くんをポイってしたら……教えてね♪ 私が慰めて、甘々に溶かしてあげるんだ~♪ じゃあお先に失礼しますね、おつかれさま♪」


「加藤パイセンおつかれっス!」


「おつっス!」


「……おつかれさまでした……」


 あれ? 加藤さんって優しいお姉さんじゃなかったでしたっけ? まさか虎視眈々と先輩を狙っていたなんて……。


 加藤さんが出て行ったあと、休憩室から声が聞こえてきました。


『申し訳ございませんでしたー!!!』


『あ、中野くん退院おめでとー。そんな土下座なんてしないでいいよ~。いつもフォローして貰ってるし、お返しだよ♪』


『そう言って貰えると助かります。おつかれさまでした』


『うん! おつかれさま~♪』


 どうやら先輩が休憩室で土下座したようです。何を考えているんでしょう。


「うわ、中野まじうけるww」


「女子更衣室前で土下座待機とかwww」


「……先輩」


「でも加藤パイセンすごー」


「大人な女性って感じだよなー。葉月パイセンちゃん、ヤバいんじゃないっスか?」


 もう加藤さんの発言が、全部先輩を堕とすために計算し尽くされたようにしか思えなくなってしまいました。ぴんちです!


「な、何を言っているのか分かりません。お先に失礼します。おつかれさまでした!」


 覚悟を決めて、女子更衣室を出ます。




   ◇◇




 女子更衣室を出ると、先輩は床に正座したままの状態でちょっと疲れたような感じです。


 私が気配を消して出てきたからか、先輩のビックリとした目と合いました。


「え? あ、ああ……葉月ちゃんごめんなさい!」


 このまま無視していたら、加藤さんに取られてしまうかもしれません。ちょっとムカムカしますけど、会話してあげましょう。


「……先輩。女子更衣室の前で出待ちするなんて変態ですか?」


「!!!」


 先輩が勢い良く顔を上げました。ちょっと嬉しそうなのがイラッとしました。


「みんなから聞いたんだ。俺が入院してる間、葉月ちゃんがシフト入ってくれたって。それにお見舞いにも来てくれたんだろ? 本当にありがとう!」


「……別にテストも無いですし、暇だっただけです。先輩の心配なんてしてませんよ。勘違いしないでください」


「それでも嬉しかったんだ。こんな高熱を出したのなんて、小学生の時以来だと思う。玄関から全然動けなくなっちゃってさ、もうこのまま死んじゃうのかなって思った」


「……」


「意識が朦朧としてる時にさ、聞こえたんだ」 


「……何が聞こえたんですか?」


「葉月ちゃんの、……天使の声が聞こえた」


「またそうやってからかって!」


「からかってないよ。本当なんだ。あの時は本当に死ぬと思った」


「……」


「死んじゃうと思って、すごく寂しくて、孤独を感じてたら、葉月ちゃんの声が聞こえたんだ」


「……」


「天使が迎えに来たんだって思ったんだ」


「……私は天使じゃないです」


「葉月ちゃんが来てくれて、本当に嬉しかった。助かるんだって思ったとき、すごく安心した!」


「……!」


 アパートの玄関先で倒れていた先輩の姿が脳裏に浮かんだ。


 私は今まで、独りボッチで病気になんてなった事がなかった。


 いつも必ず、お母さんがいた。


 先輩の気持ちを思うと、嘘じゃないなって感じる。


 誰だってそうだよね。病気で辛い時、一人は寂しいよね。


 そう考えると、ちょっと涙が出てきた。


「今日、葉月ちゃんと会った時、笑顔が素敵だった」


「……笑顔なんてしてません」


「君の笑顔を見た瞬間、やっぱり天使だって思ったんだ」


「……ぶち殺しますよ」


 先輩は、私の笑顔がそんなに好きなんだ……、嬉しい!


「マスターから命令されててさ、家まで送るよ」


「……もう、しょうがないですね、先輩は」


 色々あったけど、許してあげます。でも、心配させたんですから、連絡の一つくらいくれないとダメですよ?


「早く行きますよ、先輩?」


 そうして先輩と二人で休憩室を出ました。出る時、何やら女子更衣室で話し声が聞こえたような気がしましたが、きっと気のせいでしょう。




   ◇◇◇




 少し暗くなってきた帰り道、綺麗な夕焼けが道を照らす中、先輩と二人で並んで帰ります。


 実はこうやって先輩に送ってもらうのは初めてです。先輩の家は喫茶店からすぐなので、一緒に帰っても途中の曲道でお別れになってしまいます。


 怒涛の一週間だったと思う。先輩が倒れ、病院にお見舞いに行って、加藤さんの内心を垣間見た。


 本当にこのままで良いのでしょうか?




――名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さんの話を思い出す。




 この心地いい関係を続けて行けば、半年で消滅してしまう。……そんなのは嫌です。


 先輩だっていつまでも私に構ってくれる訳じゃないし、そもそも私たちの関係は単なる仲の良いアルバイト先の先輩後輩・・・・でしかない。……そんなのは嫌です。




──加藤さんの話を思い出す。




 先輩の良いところを自分だけが知っていると思っていた。でも加藤さんも知っていた。……そんなのは嫌です。


 このまま先輩との仲が進展しなかったら、加藤さんに取られちゃう。……そんなのは嫌です。


 やっぱり先輩と恋人になりたい! 名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さんのようにはなりたくない!!


 よし、気合を入れて前に進みましょう!




「先輩は明日から講義に出られるんですか?」


「もう熱も下がったし、体の倦怠感も無くなったから大丈夫。さすがに、修二に任せっきりにする訳にもいかないからね」


 良かった。もう元気なようです。


「葉月ちゃんは学校どうなの? 楽しくやってる?」


「……はい。楽しいですよ。でもみんな受験で忙しそうです」


「あれ、葉月ちゃんは大学受験じゃないんだ?」


「……ええ、父の会社に就職して働く事になっています」


 ふふ、先輩がビックリした顔をしています。面白いです。でも先輩は分かってるのかな? 私が就職しちゃったら、もう会うことも無くなっちゃうんだよ? 私はすごく寂しいよ!?


「……もしかして、就職より大学に行きたかったり?」


 先輩が食いついてきました。チャンスです!

 

「……別に大学に行きたい訳じゃないんです。ただちょっと……」


 ちょっと我慢して先輩を焦らします。いつもやられてるお返しです! 


「……ちょっと?」


 来ました!


 先輩と目をしっかりと合わせ、決めます!




『先輩と離ればなれになっちゃう事を想像してごらんなさい。嫌でしょ? その気持ちを込めて、伝えるのよ!』


――決意した瞬間、どこからか名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さんの声が聞こえたような気がした。




「就職しちゃったら……、もう……先輩と会えなくなっちゃいます……」


「……!!」


 やった! 先輩の顔が真っ赤になってます!!




『焦っちゃだめよ! 次は首をちょっと捻って上目遣いで覗き込むの。そして、不安と期待を抱いた声で、先輩を呼ぶのよ!』


――またどこからか、名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さんの声が聞こえたような気がした。




「……先輩?」


 ふふ、見たことのないオロオロとした先輩ですね。かわいいです。


「それってもしかして、俺の事を……?」




『それってもしかして、俺の事を……? じゃないわよ!! なにこのヘタレは!?』


――なんか勝手に、名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さんが叫んだ気がした。




 ど、どうしましょう。本当だったらここで『葉月ちゃんと卒業後も一緒にいたいんだ! 僕と付き合ってください!』ってなると思ったのにー!


 しかも先輩の視線がキョロキョロしてます。どうやら先輩も混乱してそうです。やっぱり恋愛初心者には無理です。助けて誰かー!!




『ここであなたから告白したらお終いよ。そんなのドラマチックじゃないわ! 作戦変更ね、こっちに気があるんだから告白して来いっていう意味を込めた、戦略的撤退よ!』


――名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さんの声が聞こえ、更に作戦が脳にスッと入り込んだ気がした。




「……ふふ、冗談です。さっきのお返しです」


「っ!?」


 ちょっとガッカリとした先輩です。可哀想ですが、心を鬼にして言っちゃいました。


「でも先輩、あんまり女の子をドキドキさせる事、簡単に言っちゃだめですよ?」


「……え?」


 そう。ここでバッサリと切ってしまったら、恋愛初心者の先輩は怖くなって告白して来ることはもう無いって、どこかの女豹さんが教えてくれたような気がします。なのでフォローを入れましょう。


 速足で歩き出します。きっと先輩は追いかけて来てくれるはず……。


 ……よし、すぐ後ろに先輩の気配がします。




『ここで決めるわよ! 先輩が大好きだっていうあなたの笑顔かくごを見せてやりなさい!!』


――名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さんの声が聞こえたような気がした。




 振り向いて、全力の笑顔告白をします!


 届け! 私の思い!!


「言っていいのは、私にだけですからね!」


「え、あ……!?」


 決まったかな!? 先輩の顔が今までに無いくらい真っ赤になってます。




『作戦成功ね、撤収するのよ! このままここに居ても、このヘタレじゃ前に進めないわ。相手からデートを誘って来るように、誘導するのよ!』


――どこからか、名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さんの声が聞こえたような気がした。




 よし、最後に捨て台詞を残して逃げましょう!


「お見送りはここで大丈夫です。今度映画に連れてって下さい。それでお見舞いの件はチャラです♪」


 先輩気付いて! 私は先輩の告白を待ってますから!!


 そこから私は、走って家に向かいました。 


 ありがとう、名も知らぬ飢えた女豹看護師のお姉さん、私……幸せになります!!




   ◇◇◇◇




「はぁ……はぁ……先輩」


 走って家まで帰って来てしまいました。マンションのエレベーターホールで息を整えます。


 エレベーターに乗り20階のボタンを押す。エレベーターの上昇する浮遊感に、先輩への好きって気持ちが重なる。




――アルバイトで優しく教えてくれる先輩が好き。


――笑顔が可愛いって、褒めてくれる先輩が好き。


──何気ないことで笑いあったり、一緒にいるだけで温かい気持ちにしてくれる……そんな先輩が好き。




 エレベーターが目的地の20階に到着すると、何故か笑ってしまった。


 お父さんの思い付きで始めたアルバイトは、思った以上に刺激的で……やって良かったなって思いました。


「お母さんただいま~」


「お帰り葉月ちゃん」


 自宅の玄関を抜け、リビングへ行くとお母さんが夕食を作っていました。この匂いからして、お母さん特性のビーフシチューな気がします! お肉がホロホロに解けるシチューは、まさに絶品です。先輩にも食べさせてあげたいなぁ。


「あらあら、葉月ちゃん……彼氏出来た?」


「え!? な、なんで? ……彼氏なんて……出来てないよ!?」


 お母さんは急に何を言うんでしょうか。彼氏は……まだです。いつか彼女になりたいなぁ。


「ふふふ、焦っちゃって可愛い。その様子だと、好きな人が出来たのね?」


「……うん……好きに……なっちゃった……」


 何でお母さんにはバレちゃったんだろう。お母さんだからかなー。


「あらあらまあまあ! どんな人なの? お父さんには内緒にするから、お母さんに教えて葉月ちゃん♪」


「えー……やだー……」


 好きな人の事をお母さんに言うって、すごく恥ずかしい。嫌だな~。


「そんな事言っていいのかな~? 将来、もしその人と一緒になりたいってなった時、お母さんが知ってたら応援してあげるわよ?」


「うぅ、わかりました。でもまだ彼氏じゃないし……そんな先の事なんてわからないよ?」


 恋人にもなってないのに、話が飛躍しすぎだと思う。


「もちろんよ~♪」


 こんな笑顔のお母さんを見るのは初めてかもしれません。早まったかな……。


 そこから、お母さんの事情聴取が始まりました。


「お名前は?」


「中野薫さんです」


「年齢は?」


「確か、今年20歳になってると思います」


「あら! 年上なのね。ご職業は?」


「えっと、同じ喫茶店で働いているアルバイトです。T大学2年生って言ってました」


「まあ! T大学なんてすごいわねぇ。分かるわ~、年上の男の子に優しくされてコロッとやられちゃったんでしょ♪」


「……黙秘します」


 なんで分かったんでしょう?


「うふふ、まあいいわ。次は家族構成ね。実家に住んでるの? 長男? ご兄弟は?」


「ええー、そんな事まで知りたいの? ……喫茶店の近くにアパートで一人暮らし、家族構成までは分からないです」


 お母さんの目力が強くて、答えてしまいました。怖いです。


「長男だったら困っちゃうわね。うちは葉月ちゃんしかいないから、お婿さんに来て欲しいわ~。まあそれは追々詰めましょう」


「…………」


「じゃあ次は~……」


 そこから1時間以上、根掘り葉掘り聴取されてしまいました。


 先輩助けて~!!

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