第25話 うれしくてつい……

 玲香「はぁ……」


 いまだにもがき苦しんでいる。うまくイメージ通りに演奏できていない。


 玲香「このやりかたであってるはずなんだけど……何が違うのかしら……」


 ということで未咲を呼ぶことにした。ちょっと不安だけど……。


 未咲「あっあっれいかちゃんっ……わたしまた興奮しすぎておしっこが……」


 やっぱり……わたしは仕方なくその場から離れることにした。


 未咲「玲香ちゃんの手とか感じてると、どうしてもこうなるよぉっ……」


 ほんっとこの子は……止めかた知ってたらいまごろこうはなってないんだけど。


 未咲「やっ、やぁぁんっ……」


 生々しい音が聞こえてくる。なんでこうなるのよ……。


 玲香「わたしの演奏ってそんな効能あるとは思えないんだけど……」


 未咲の想像力がすごすぎるだけのような気すらしてくる。そうであってほしい。


 未咲「これから玲香ちゃんがめきめき才能を開花させていくと思うと……」


 そういうことね……うれしいけど気長に待っててほしい。


 未咲「そのときが楽しみでつい、おしっこしちゃった……」


 理屈はよくわからないけど、そういうことらしい。


 未咲「きょうも寒いね……冷えちゃうからお風呂いただいてもいいかな?」

 玲香「そうしてちょうだい。風邪を引かれたらたいへんだから」


 というわけでさっそく入ることにした。玲香ちゃんの生活のにおいがする。


 未咲「そういえば玲香ちゃんはおもらしライフ楽しんでるかな……?」


 あれだけいいにおいがするんだから、きっとそうだよね。


 未咲「できれば生で見てみたいけど……玲香ちゃんいやがるだろうなぁ……」


 いまはちょっとやめておこう。練習しないといけないもんね。


 未咲「練習中にこっそりやっちゃったり……わたし何考えてるんだろ……」


 でもありえる。そのおかげでちょっと頑張れたりもするかもしれない。


 未咲「きっとトイレ行きたくなるもんね……やっていくうちに……」


 ヘンな想像をしていると、またしたくなってきた。


 未咲「どうしよう……ここでやっちゃおうかな……」


 玲香ちゃんにはちょっと申し訳ないと思いながら、ここで横着しようとしていた。


 未咲「よし、やるぞ……」


 無駄に気合を入れつつ、ゆっくりと出していった。


 未咲「はぁーっ……やっぱりもう玲香ちゃんにはかなわないね……」


 出すのはいいけど、玲香ちゃんほどの芳香はただよってこない。


 未咲「そういえば昔……」


 こうして座っているところから思い出すことがあった。昔お世話になった親戚のお姉ちゃんの太ももの上にのせてもらってたときだった。


 みさき「あっ」

 親戚「どうしたの?」

 みさき「あのね、みさきおしっこまにあわないからここでしていい?」

 親戚「おしっこしたいの? トイレいかなくちゃね」

 みさき「いいの、もうここでする……んっ」


 ヘンにそのへんの意地だけは通してしまって、お姉ちゃんは困り果てていた。


 親戚「もう、困った子ね……お姉ちゃんの上でするのがそんなによかったの?」

 みさき「うん!」


 思えばとんでもない子だったって記憶してる。いいにおいだねって言ってもらってうれしかったっけ。


 未咲「それでまたついやっちゃって、お姉ちゃんに怒られたっけ……」


 あのときの恥ずかしさがよみがえる。とっても気持ちよかった。


 未咲「あれから会うこともめっきり減ったなぁ……今度いつ会えるんだろ……」


 思ってるうちにおしっこは全部し終わっていて、落ち着くことができた。


 未咲「……やっちゃった」


 あっちでもこっちでも。さすがにちょっと後ろめたい気持ちが生まれる。


 未咲「でもぜったい玲香ちゃんもやってるし、わたしだって……」


 一種の思い込みかもしれない。だけどそう思わずにもいられない。


 未咲「うらやましいなぁ……玲香ちゃんの椅子になりたい……」


 もう変態の発想になってしまってる。玲香ちゃんのぱんつ借りたらちょっと出してみようっと。


 未咲「おしっこマーキング……えへへ、玲香ちゃんがどんどんわたしのものに……」


 思ったところでやめたくなった。惜しいところだけど、想像でとどめておこう。


 未咲「玲香ちゃんが穿いてそうなもの買って自分だけで楽しもっかな……」


 そう思いながら今回はしかたなく玲香ちゃんのを穿いて帰ろうとしたとたん。


 未咲「あっ、ちょっと出ちゃった……」


 不可抗力だったのでこれはカウントしないでおきたい。許してね、玲香ちゃん?


 未咲「んもぅ、玲香ちゃんが魅力的なのがいけないんだから……」


 恥ずかしさがぎゅっと詰まった、わたしのおしっこがついた玲香ちゃんのパンツ。


 未咲「返したくないなぁ……また何か言われるかもしれないし……」


 そこはしっかりちゃんときれいにして返しておきたい。帰るまで覚えておく。


 未咲「忘れたらごめんなさいだね……しばらくわたしのおしっこつきっぱなしになっちゃうから……」


 ぜったいにきれいにして返そう。そうかたく誓った。

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