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僕などで苦しまないでと泣く君を苦しめている自覚はあるの


恋ひとつドブにも捨てて来られない いつからこんな女になった


子どもあつかいされるのが嫌いなくせに甘えさせてと言う君よ


君が知る君の姿とわれの知る君の姿はかくも違えり


オレンジの光が舐める横顔を伝う涙よどうかとどまれ


金色の夕陽が舐める横顔を運転席から盗み見る夏


私では救いになんてなれないと知っているから此処で笑うの


夏至り喪失の空を見上げてるわれを無視して回る世界よ


美の基準、誰にも知られなくて良い 無精髭や寝癖や寝顔や


あの人の長所や美点は誰ひとり知らなくていいわたくしのもの

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