第5話「女性社会」

 ジュリエッタは慄いていた。目の前の恐ろしい少女に――ではなく、その少女から放たれた言葉に、だ。

 騎士団に所属していることは聞いていた。騎士として働いていて、ユーファの上司であることも。

 百歩譲って、ケントルト隊隊長というのはまだいい。この都市の騎士団の隊長をしている。それは素晴らしいことだ。そんな地位になるまで苦労もあったろう。

 だが――だが、ユーピテル騎士団団長というのはどういうことなのか。

 ユーピテルというのはこの国の名前だ。騎士団の正式名称が『ユーピテル騎士団』なのだろう。それはいい、それはいいとして

 ――団長というのはどういうことなのですか!!??


「か、勘違いでは――」

「団長! 助けに来てくれたんですね!」

「殺されるんじゃないかって思って、俺怖くてェ!」

「やっぱり団長はこの街の希望だ!!」


 ――なんですかそれ聞いておりません。


 ジュリエッタは今すぐにその場から逃げ出したかった。少女を囲んでいたと思っていた男性達が、キラキラとした目でジュリエッタを見てくる。もしかしなくても、絡まれていたのは男性達のほうなのか。

 横目で少女を見やれば、憎々しげな顔でその様子を眺め、周囲に響く舌打ちをかましていた。


「そうだ、団長お体は大丈夫ですか!」

「魔獣討伐で酷い怪我をしたって聞いたんスけど!」

「でもこうして俺たちを助けてくれたってことは、回復したんですね! 良かったァ!」


 ――どうしましょう、絡んでいるなんて思って申し訳ありません……。


 内心で謝罪しつつも、ジュリエッタは切羽詰まっていた。ジュリエッタにエヴァンとしての記憶は無い。このように話しかけられても、どう返して良いか分からない。それに少女をこのまま放っておいてもいいかすら分からない。どうやら相手はエヴァンの顔を知っているようだし、このまま『じゃあこれで』と退散できる雰囲気でもない。


「え、エヴァン団長!?」

「動けるようになったんだ!」

「団長さん! 復帰祝いにこれ食べてよ!」

「え、え、え、いや、私は――」


 先ほどまで遠巻きにしていた人々が、突如ジュリエッタの周囲に集まり出す。老若男女区切り無く話しかけられて、ジュリエッタは顔を引き攣らせた。

 とてつもなく大変なことになってしまった。ジュリエッタが混乱している間にも、人だかりはどんどん増えていく。


「エヴァンさん!!」


 女神の声がした。

 声のした方に振り向くと、焦った表情のユーファが屋台で買ったのであろう軽食を手に走っている。そして人混みをどうにか潜り抜けて、ジュリエッタの隣へ辿り着いた。


「フード取れちゃったんですか――って、イラさん!?」

「……イラだ、ケントルト隊ユーファ


 ユーファの言葉に、ジュリエッタの思考が固まる。

 少女の名前は『イラ』というらしい。そしてユーファの言葉に対して副団長だと訂正した。そして、ユーファのことをケントルト隊副隊長だとも。

 一気に流し込まれた情報量にジュリエッタは暫し呆然とする。こんな可憐な――目つきは恐ろしいが――少女が騎士団の副団長? あれだけジュリエッタによくしてくれた優しいユーファも、副隊長?

 呆然とするジュリエッタを尻目に、二人は会話を続ける。


「こんな所でなにしてるんですか?」

「ちょっとした治安維持に協力してやってたんだよ」

「治安維持って、イラさんのはほぼいちゃもんじゃないですか」

「失礼な奴だな。まぁいい、やる気が削がれちまった」


 イラは鋭かった目元を緩ませて、肩をすくめた。それにユーファが眉間に皺を寄せている。まるで妹を叱る姉のようだ。妹の貫禄が凄まじいことになっているが。

 まだ何か言いたげなユーファを置いて、イラは踵を返そうとして――その間際にジュリエッタを敵意に満ちあふれた目で射貫いた。


「怪我したかなんだか知らねェが、どんな理由であろうとも団長決めの一騎打ちジョストには出て貰うぞ。でないと――殺す」


 ――ひえぇ……。


 ジュリエッタの心臓は縮み上がった。


 ――――――


 周囲を取り囲んでいた人々はユーファが対処し、どうにか解散させることに成功していた。そしてようやく恐怖から解放されたジュリエッタは、ユーファに勝手に離れたこととフードが取れてしまったことを深々と謝罪していた。こんな恐ろしいことになるなど思ってもみなかった。


「いいんです。最初からちゃんと説明していなかった私が悪かったですし――」

「エヴァン! 助かったよ」


 と、ユーファのフォローが終わらないうちに近くから名を呼ぶ声が聞こえた。しかも、随分と親しげだった。ユーファと共に視線を向けると、そこには赤褐色の髪色をして、銀縁のメガネをかけた男性が露店に立っていた。その人物は、ジュリエッタが少女を助けようと――事実は異なったが――したときに、目の前のゴタゴタにもの凄く困った顔をしていた露店の店主だ。


「お父さん!」

「え」


 ユーファから放たれた思わぬ言葉に間抜けな声が漏れる。つまり、言葉をそのまま受け取るならば、この露店の店主はユーファの父親ということらしかった。


「ユーファじゃないか。エヴァンと一緒にデートかい?」

「ちッ、違うし!! そ、それよりお父さん。家使うよ!」

「家? それはいいけど……家に連れ込むのは早いんじゃないか……?」

「だから! そういうのやめてって言ってるでしょ!! いいから、お父さんも来て!!」

「そ、そんなに怒らなくても……」


 ――わぁ、こう見るとユーファさんも年頃の女の子って感じですねぇ……。


 父に一方的に雷を落とす娘の姿は、娘としては怒り心頭だろうが、傍から見れば心を許した父娘そのものだった。

 強ばった心が解れるのを感じつつ、ジュリエッタはユーファに先導され彼らの家へと向かうのだった。



「ええッ!? じゃあ、エヴァンは記憶がないのかい!?」

「だからそう言ってるでしょ!」

「いや、でも……ええ、じゃあ僕のことも覚えてないのかい?」

「え、ええ。申し訳ないのですが」

「エヴァンが僕に敬語を使ってる!! そんな、僕たち親友だろ!?」

「え、ええっと」

「お父さんッ! エヴァンさんが困ってるでしょ!」

「だって、そんなぁ……」


 机に突っ伏して意気消沈する男性にジュリエッタはなんと声をかけていいか分からなかった。

 気を利かせたユーファが人の居ないところに、ということでやってきた彼女たちの家――というより店だろうか――は随分と立派だった。二階建てのしっかりとした作りの一軒家。そのリビングに通されたジュリエッタは、記憶のことを男性に話して良いかユーファに問われ、承諾をして事情がユーファから伝えられたのだった。


「親友、だったのですか?」

「そうだよ! まだ僕らが子供だった頃、君が勉強を教えてくれたんだ。それで僕はこうして商売人として成功することが出来て、娘達を養っていけてる。この前も二人で飲んだばかりじゃないか! 覚えてない?」

「も、申し訳ありません……」

「そんなぁ!」

「お父さん、もう良いでしょ! はぁ、父がすみません……」

「い、いや。平気だよ。寧ろ、こちらこそすまない。先ほども面倒をかけてしまったし」

「そんな――」

「娘には敬語じゃないのにどうして僕には敬語なんだい!?」

「お父さんちょっと黙って!」


 元気な男性である。話からするに、年齢は同じぐらいだろうか。ユーファのような娘が居るのだから、おそらく四十代だろう。悲嘆に暮れる男性を放置し、ユーファはジュリエッタに語りかける。


「話していなくてすみません。その、驚かれてしまうかなと思って、街を見て回った後にと思って」

「そうだな。医務室で言われていたら、見て回るどころではなかったかもしれない」


 苦く笑う。一国の騎士団長。それがどのような立場かは明確には分からないが、重要な役職であることはジュリエッタにも分かった。それを医務室で伝えられていたら、更に混乱していただろう。


「だが、ユーファが副隊長だったなんて、驚いたよ」

「はい。ケントルト隊副隊長をさせてもらっています。といっても、一年前に就任したばかりなのですが……」

「いや、凄いことだと思うよ」

「そ、そうですかねぇ」


 照れたように笑みを浮かべるユーファに、純粋な敬意の念が浮かぶ。女性で騎士というだけでも凄いことだというのに、その若さで副隊長という役職。相応の努力をしてその役職に就いたのだろう。そう思えば、尊敬の気持ちがふつふつとわき上がる。


「しかし、私が騎士団団長で、あの少女が副団長というのはどういうことなんだい?」

「それはですね……アッ、待ってください。少女ってレラさんのことですよね」

「ああ。そうだが」


 少女らしからぬ覇気ではあったものの、そうであることには変わりない。ジュリエッタが頷くと、ユーファが気まずげな顔をして訂正する。


「レラさん、二十代後半です」

「……」

「もうそろそろ三十になると聞いてます」

「……そ、それは……そう、なのか」

「はい。あと、本人の前では若く見えることは言っちゃダメですよ。レラさん、気にしてるので」

「……分かった。気をつけよう」


 若く見られることは女性にとって喜ばしいことであることが多いが、逆にコンプレックスを持っている人もいる。

 彼女は身長が女性だとしても低い方なのだろう。ぱっと見、十五歳ほどの少女に見えた。しかし、彼女がユーファの言うような年齢であるならばあの強烈な威圧感にも説明がついた。

 失礼な認識をしてしまっていた……と内心で自省しつつ、ユーファの話に耳を傾ける。


「この国の騎士団長は、二年に一度。団長決めの『一騎打ちジョスト』で決められるんです」

「ジョスト?」

「はい。王宮にある闘技場で行われる一大行事です。一対一で戦い、勝ち残った者が騎士団長となる。基本的に騎士団は各々の都市に配備されている隊が取り仕切っているので、どちらかというと名誉職のようなものです」

「なるほど、実権はないのか」

「全くということでもありませんが、有事の時以外はあまり関係がありませんね。それで、二年前に行われた『一騎打ちジョスト』で見事! エヴァン団長がレラさんを降して優勝したんです!」


 ――わぁ、ユーファさん目が輝いていらっしゃいます。


 誇らしい出来事だったのだろう。身を乗り出して説明するユーファに、ジュリエッタは力なく笑みを浮かべた。幾ら誇らしい出来事とは言え、今のジュリエッタにしてみれば歓迎できる事柄ではない。

 何せ、そのレラから強烈な宣戦布告を受けているのだから。


「レラさんは二年前にエヴァンさんに負けたことをかなり根に持っているようですねぇ」

「ああ、そのようだ。彼女は、やはり強いのかい」

「もちろん。レラさんは強烈な異名が出来るぐらいの強者ですから……」

「異名?」

「はい。当初は『亜獣使いのレラ』というあだ名だったそうですが……今は『レラ』として有名ですね……」

「魔獣……」


 使うどころか本人が魔獣になってしまっている。

 しかし、異名を聞くに彼女は亜獣を使役するようだった。亜獣とは厳しい躾けをし、人間に従うようにした魔獣のことだ。本来ならば凶暴で人を襲うような魔獣を、手懐ける。かなりの技術や訓練が必要なものだ。それに、一歩間違えれば手懐けていたと思っていた亜獣に牙を剥かれることもある。


「けれど、その割にはレラさんにはかなり傷があったな」


 ジュリエッタが戦場で見た亜獣使いはレラとは随分様子が異なっていた。厚い防具服を着て、遠くから魔獣に指示を出す。戦闘は亜獣に任せるため、本人が怪我をすることは少ない印象だった。

 しかし、レラの多く出ていた素肌には傷があり、しかも女性が抱えるにしては痛々しい古傷も少なくなかった。


「レラさんは亜獣と連携し、共に前線で戦うんです」

「共に――って、それは危険じゃないのか?」


 魔獣は悠々と人の限界を超えてくる。そんな生物とともに前線で戦うなど、正気の沙汰ではない。戦いながら指示を出さなければならないし、連携も少しのミスで、亜獣からの攻撃で自身が命を失いかねない。


「当然危険です。けど、レラさんの実力は本物ですから……出来てしまうんです。だから副団長の座にもいる」

「……そうか。強いんだな」

「はい! とっても、強い方です」


 あの覇気に見合う実力の持ち主というわけだ。

 しかし――


「でも、エヴァン団長の方が強いですけどね!! なんせ団長ですから!!」

「……そうですか」


 無慈悲なまでの信頼に、意識して消していた敬語が思わず漏れる。

 ジュリエッタは内心で深いため息をついた。レラという女性が十分な強者であることが分かった。しかし、何をどう考えてもジュリエッタが彼女を倒せる想像が出来ない。寧ろ身体を切り裂かれ、息の根を止められる展開しか思いつかなかった。

 エヴァンという男性は、かなり――いや、もの凄く強かったようだ。ケントルト隊の隊長、そしてユーピテル騎士団の団長。あのレラという女性を降し、どうやら街の英雄でもある彼。


「エヴァン団長は、街の人たちにも親身で、優しくて、強くて、魔獣も直ぐに倒してくれて、街の人気者なんです」

「だからフードをしておくように言っていたのか」

「そうじゃないと、すぐ皆に囲まれちゃいますから」


 確かに、エヴァンであると分かった後の人だかりにはジュリエッタも驚いた。それほど人気だということなのだろう。レラを避けていた人々まで集まり出したのも考えると『エヴァンがいれば大丈夫』という信頼があったはずだ。


 ――大変な人になってしまいました……。


 これが普通の騎士ならば、紆余曲折ありながらもどうにかやっていけただろう。しかし、こうも人々に慕われ、親しまれ、頼られ、有名である人物となると、そうも言っていられない。

 その責務をジュリエッタは背負えるのか、分からなかった。


「にしても、ユーファもレラさんも、女性なのに大変な役職に着いて、凄いな」


 不安を振り払うように、話題を逸らす。すると、ユーファは目を丸くした。その表情に、今度はジュリエッタが目を瞬かせる。


「いえ……それを言ったら、エヴァン団長の方が凄いですよ」


 騎士団の団長になるというのは確かに凄いことだが、ジュリエッタにとっては女性がそのような活躍をしている方が凄いことだった。当時の騎士に女性は存在せず、いても衛生兵などだった。一人女性で前線にいたジュリエッタも、嫌な思いをしたことは少なくない。男性社会の場に、若い女性であったジュリエッタの居場所は勇者の隣だけだった。


「だって、女性社会の騎士団で隊長、しかも団長ですし!」

「……女性社会?」

「ええ! 騎士団と言えば魔術が得意な女性の独壇場。エヴァン団長が団長になってからは男性の入隊も増えましたが、八割は女性ですし。歴代団長もずっと女性でしたし」

「魔術が扱えない男性は肩身が狭いよね」


 突っ伏していたユーファの父がため息交じりにそう告げる。

 ジュリエッタのいた時代でも、魔術の素養は女性の方が高かった。かといって、男性に魔術が全く扱えないということはなかったし、剣や槍を打ち合う世界ではやはり体格や力の優れた男性が活躍していた。なにより、騎士などは暗黙の了解で女人禁制であったというのに。


「だ、だが魔術を扱える男性もいるだろう?」

「はい。エヴァン団長のように強力な魔術を扱える人もいます。が……やっぱり凄く少数ですよ。一般の方は日常的な魔術の行使も危うい男性ばかりです」

「僕も日常で使うような魔導具を使うので精一杯。戦場で役立つ魔術なんて、使える男は本当に極一部だよ」


 ――七百年経つと、常識が変わるものなのですね……。


 ジュリエッタは遠くを見つめ、共に旅をした勇者に語りかける。当然返事はない。

 遠い目をしているジュリエッタに、ユーファは少し黙った後に、追加の説明を付け加えた。


「あの、もしご存じだったらあれなんですが」

「あ、はい」

「この国、ユーピテルの君主は『女王』ですよ」

「……君主が、女性?」

「はい。どうやら昔のトリル王国は男性が君主だったそうですが。この国では伝統的に女性が君主なんですよ」

「この国というか、隣のウエシルや皇も確かそうじゃなかったかな」

「あれ、そうだっけ……?」


 眉を寄せて考えているユーファを尻目に、ジュリエッタは再び身体が宙に浮く感覚を味わっていた。


 ――あのトリル王国が、女性の王族が政略結婚の道具であったはずが、女王。


 無重力状態だったジュリエッタが、ふと正気に戻る。ジュリエッタの脳裏に、ふわりふわりと一人の女性が浮かんできたからだ。長い真っ直ぐな黒髪が美しかった女性。魔術は扱えなかったが、神からの賜り物である魔法の一つが扱える女性だった。けれど、その力が強力でないが故に、結婚先が見つからず肩身の狭い思いをしていた。


「お姉様……」


 零れた小さな呟きに、ユーファが視線を向ける。


「あ、すみませんエヴァン団長。何か言いましたか?」

「……いや、なんでもない」


 アルマ・トリスメギストス。ジュリエッタの腹違いの姉であり、美しい闇色の瞳を持っていた女性。いつでもジュリエッタに優しく、そして戦場へ向かったジュリエッタを一番心配してくれた人。前線にはいなかったものの、おそらくドラゴンの咆哮で亡くなっただろう家族。


 ――もし、あの時代も女性が騎士になれ、女王に就くことが出来ていたなら、お姉様も。


 悲しい顔をしないですんだだろうか。

 考えても詮無きことだ。ジュリエッタの時代は七百年前、歴史には存在しない。


「あの、エヴァン団長?」

「あ、ああ。すまない」


 つい深く考え込んでしまっていたジュリエッタに、ユーファが心配げに声をかける。笑って誤魔化して、それでも変わらぬユーファの表情に、エヴァンは気になっていたことを聞いてみることにした。


「そういえばレラさんも言っていた団長決めの一騎打ちジョストというのは、いつ行われるものなんだ?」


 レラからの宣戦布告を考えるに、それほど遠くはないのだろう。二ヶ月後か一ヶ月後か。できるだけ先の方がジュリエッタとしては有り難かった。参加するにしてもしないにしても、準備は必要だろう。

 ユーファはハッとした顔をして、視線をゆらゆらと彷徨わせた。ジュリエッタが不思議に思い、見つめていれば、渋々、といった風に口を開く。


「明後日、です」

「明後日ェ!?」

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