粉雪
曇空 鈍縒
第1話 プロローグ
しんしんと雪が降り積もる中を、一台のバスが走っていた。
曇り空に粉雪が舞っている。踊るように落ちてきた粉雪が、バスの窓にくっついた。
くっついた粉雪の結晶は、バスの暖房でゆっくりと崩れていく。
美しい大自然の結晶は三秒もしないうちに溶け切って、後には一滴の水滴だけが残った。
それも、バスの振動ですぐに流れ落ちる。
僕はひんやりとする窓に頬を置いて、その様子をぼんやりと眺めていた。
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