第2話 新しい店長
期待の新しい店長を迎え、3週間が過ぎた。年は30代半ばで名前は哀川 貝地。いたって普通の若者で目立ったところもない。あるとすれば、あの東大卒らしい。それで普通の若者にプレミアムがついた。
店長が来てから新しく実行したことは正社員からバイト、パートの皆と個別面談を実施。
次に清掃に時間を今までよりかける(今までもしていたのだが、時間がなく形だけの清掃にすぎなかった)
次に声掛け(品物がなかった時や自分で対処できないことは、周りの者にすぐ伝える)
それらのことと、同時に始めた1つが月2の掲示板。店長がランダムに指名した従業員にこの店のアピールすることや、おすすめメニュー等自分が書きたいことを文字にする。
そして、その1番になったのが花村 凛子だ。個人面接のときは一人だけ20分も延長して目立った。
そして、それらと別メニューとして取り入れたのが花村メニュー。凛子だけの特別メニューだ。普通だったら特別に店長が目をかけるなんて嫉妬の嵐だが皆、会議のことは新人から超ベテランまで広まっているので、興味深々で見守っている。
まあ、皆が匙をなげた花村 凛子だ。超すごい店長だろうが、無理だろう。やるだけやってもダメでしたと理由づけして早く、皆の足をひっばる凛子にやめてほしいと口には出さないが陰では皆が思っていた。
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