第15話 陞爵、そして… 3
「
「何でも、帝国皇女リスティア殿下を亡き者にする権力闘争に巻き込まれたらしい」
「
「帝国も人物が揃っている…。後『裁きの刄』の連中の存在も確認出来た」
「当然、王国だけ
「あぁ。我々は傭兵だけは受けなかった。まぁ王国が攻め込まれたらその限りではないが。だが、こうなるとジュピターやガイアが召喚されなかったのは地味に痛い」
あの時、ガイアは『
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陞爵…。
って言うか、オレ、
エラムに帰ったオレを待っていたのは、ある意味称賛、ある意味ヤッカミ。しかも専属で契約したいとかの貴族達も居て。
「えーと、ご迷惑かけてますよね?」
「多大にな。こうなると最初から包み隠さず話して欲しかったなぁ」
ギルドの2F、応接室。
正面にギルマス・ドルフさんとサブマスのジェシーさん。右手にサラさんとマイケルさん。
で、リリアさんが皆にコーヒーを配ってる。
「信じてもらえないって思ったし、説明し辛かったし…。その…、母さんの
「うん、まぁ塔に住んでりゃあな。世間とのズレなんて解らんだろう」
「ひょっとして1人で悩んでたのでは?」
「実はあんまり?
リリアさんの援助もあったし、オレ、結構この世界の1人暮らし堪能してたんだ。
「うん、まぁ、確かにテイマーに興味を持つ奴は少ないと思う。オマエさんもある意味大人しくしていたし。で、もう隠し事は無いよな?」
ギルマスに聞かれて、オレ、一瞬考えてしまった。不味ったなぁ。
「ある様だな。さぁ言え。何がある?もう、何聞いても驚かないぜ」
「あの…、オレ、母さんに魔法、かなり教わってます。その…、オレ、魔法は『全属性』です」
「前言撤回だ。ったく。魔女の子供がこれ程
「じゃあ回復系も使えるの?」
「それは魔法使いではなくて
「苦手属性が無い、か」
「魔女の子、の名に偽り無し、ね」
うん、まぁ、ゲーム内に転生した異世界モノ主人公的チートだとは思うよ、オレも。しかもオレには『世界の知識』ってゲームの攻略本的解説スキルがある。だから自分の存在がチート過ぎって分かってたし、目立たない様に普通のテイマーらしい行動をとっていたんだ。
全部パァになっちまったけど。
「で、これからは?」
「とりあえず帝都に行って、褒賞の陞爵って聞きました。帝都ギルドにも顔出ししときます」
「今後の拠点が帝都になる事は?」
「出来れば、このエラムギルド所属の冒険者でいたいんですけど」
「そいつは願ったり叶ったりだが…」
せっかく自宅があるんだから、その街を拠点にするのは当然。貴族だからって帝都に住める訳じゃ無いし。でもエラムはランバー辺境伯の領都。そこに他家貴族が住むのは色々あるらしいから、帝都でのゴタゴタが終わったら、辺境伯へも顔繋ぎが必要だろう、ってギルマスが教えてくれた。この辺、流石は貴族。子爵家3男だから奔放に冒険者が出来た、とは言っていたけどギルマス・ドルフさんも貴族の嗜み・しきたりは外していない。
まさか土地持ちの騎士とか無いよね。
「ったく。D昇格、緊張感無いと思ったらまさかの
いつもの5人。D昇格対象者で集まってのメシ。
オレはハリー達からも非難轟々。
「で、ランクは?」
「有無を言わさずって感じで
「あら?A相当なんでしょう?」
「Aになるには対貴族対応が必要なんだって。国家レベルの依頼案件もあるらしくって、今回偶々お忍びの皇女殿下一行とご一緒したけど、あまり表立って公表出来ないらしくって」
「ウチの辺境伯も
皇女殿下も大変だ。
帝都に行ったらまた会えるかな?
お嬢様と護衛の4人に、さ。
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