#30
「なぁ、アレの名前が思い出せねぇんだ。手伝ってくれよ」
「いいぜ、思い出せる範囲でヒントになりそうなもの言ってみろよ」
「ああ助かる。モヤモヤしててムカつくんだ。ええと、まずは『道具』なんだ」
「ほう、道具か。いいぞどんどん教えてくれ」
「材質は木だ。木材出できてるイメージが大きい」
「金属があんま使われてねぇのか。というかもっと具体的なのあるだろ! わかりやすいのを言えよ!」
「井戸についてる水を汲むやつ、の一種だ、ったと思う」
「歯切れが悪いなぁ。そんじゃあ釣瓶じゃねぇのかよ」
「もっと広義の名称だよ。ご飯入れとくやつもその一種だって!」
「飯櫃のことか? なんか古めかしい道具ばっかりだな。現代じゃそうお目にかかれないだろ。それで後は?」
「えぇっと・・・あと確か風呂にもあったような・・・」
「おい、それを最初に言ってくれよ。俺はわかったぜ」
「それだ! ありがとう!」
――桶でオッケー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます