#25

「ねえ、天気予報ってかなりの頻度で見るわよね」


「ああそりゃな。外へ出る機会がある日は毎日見るさ。雨に降られたらたまったもんじゃないし。服装だってある程度変えるだろ?」


「そうそう。それでね、情報量の多い時期ってあるじゃない?」


「情報量? 例えば?」


「例えばほら、台風の進路とか、降雪量の予想とかあるじゃん」


「あ〜。花粉の量とか熱中症注意とかあるよな」


「でね、私が一番嫌なのと一番嬉しいのがあってね、どっちも前線なのよこれが」


「前線って言うと、高気圧とか低気圧のアレか。でもそんな好き嫌いあるか?」


「一番見ててキツイのが梅雨前線。まだ雨続くか・・・ってなるわ」


「それなら分かるぞ。じゃあ、嬉しい前線ってのは?」


「ほらもうそんな季節だし、やるんじゃないかな? 見てみようよ」


・・・続いては桜の開花予想です・・・


「ほらね? 桜前線!」




















――桜が咲くらしい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る