　森ノ園真美にとって休日は特にすることはない。朝に目が覚めて朝食をとる。メイドが数人。黒の男のジョーが欠伸をしている。森ノ園真美にとって、これが当たり前なのだ。

「ジョー？　欠伸ばっかりして、そんなに眠たいのかしら？」

「んにゃ。そんなことはないです！」

　森ノ園真美が悪人たちに狙われているのは、父親の性格の悪さからなのだが、黒の男たち三人が森ノ園真美を守っている。そんなジョーも、いざというときは戦う。森ノ園真美は微笑みながら食事をしている。

「たまには、私の行きたいところではなくて、黒の男たちの行きたいところへ行くのもいいわね？」

「ん？　自分たちの行きたいところですか？」

「ええ、そうよ」

　森ノ園真美の言葉を黒の男ジョーは考える。

　そこに、ダニエルとワンがやってきた。

　ジョーは二人に伝える。

「行きたいところですか？」

「このワンは特にないですね」

　それを聞いた森ノ園真美は。

「いつもありがとう。休日の今日は黒の男であるあなたたち三人の行きたいところへ行くわ」

「行きたいところ？」

　黒の男たち三人は集まって考える。

「どこかある？」

　ジョーの言葉。

「ええ？　行きたいところ？」

　ダニエルは考える。

「考えるが、行きたいところ？」

　ワンも考える。

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