第2話 さっきと違~う!

息子の出すクイズはどんなに簡単でも、絶~対に当たらない!


『問題!イチ君(息子)の好きな色は何でしょうか?

1番赤色、2番青色、3番黄色!』


これ全~部、息子のマイブームな色のハズ。


『ヒーローの色だったら赤でしょ? 1番の赤!』

と、だんなが答えると、息子が首を横に振った。


『ぶっぶ~。正解は 金色でした! お父さん、はずれ~』


出た!息子がお得意の

『選択肢の中に、正解がないやないか~い!』




そこに通りかかった小3の娘に、息子が同じ問題を出した。

『1番赤じゃない?イチ君好きだよね?』


ー違うんだなぁ~。

と、答えを知っている だんなとワタクシが見守る中、息子はまさかの回答を繰り出した。


『正~解!よく分かったね!』


うそ~ん!さっき、金色って言ったよね?

答えが違ううえ、その言い方もなんだか、おべっか使っているようで納得いかないんですけど!



息子は、いつもゲームに付き合ってくれるお姉ちゃんが大ー好き。

遊んでくれる時、好きの順位はお母さんを抜き堂々の第1位!

 

だからお姉ちゃんの答えは 何でも大正解!



毎回こんな感じのクイズばかりなので、我々両親の正解率0%、難易度マッ~クス! 

モヤモヤする~。


ついつい、

『お姉ちゃんと同じ答え!』

と、言うようになるワタクシ達。とっても大人げない。





ー完ー





【m73→21→Ⅱ02】

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