宇宙の夢、地球(ガイヤ)の恋
入江さな
プロローグ
瑠璃は、ホームへの階段を急いで登った。電車に乗り遅れる。発車メロディーを聞きながら、ひたすら階段を見つめて駆け上っていた。
その時、何かにぶつかりそうになるのを感じた。
「あっ、ぶつかる!」
思わず立ち止まり目をつぶった。
その瞬間、びゅんという、ものすごい風を感じた。目の前を何かが横切ったように思えたのだ。
目を開けると、周りは何も変わっていない。もちろん、人もいない。
「――え?」
一瞬、何が起こったかわからなかった。
「人にぶつかったと思ったのに……ただの風?……じゃない、絶対!」
電車の発車メロディーが鳴り響く駅の階段で、呆然と立ち尽くす瑠璃。
この出来事があってから、瑠璃は、誰にいうことはないが、不思議な存在を、地球外生物の存在を信じるようになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます