私をモテ遊んだ奴らに反撃を。

猫の集会

第1話

 私の名前は、マミ。

 

 高校一年生。

 私は、ついに見つけました。

 王子様を。

 

 しかも彼女なし

 名前は、浩太君。(こうたくん)

 見つけたはいいけど、どうやって落とす?

 そこだよ‼︎

 あっちは、超イケメン。

 

 私は、普通の顔…

 性格も頭も普通…

 とにかく普通…

 とりあえず、顔を覚えてもらわねば。

 

「おはよー浩太君!」

 明るく話しかけみた。

 誰?って顔されちゃった。

 クラスも違うし、本当誰って思われて当然。

 でも、めげない。

 毎日挨拶運動して覚えてもらうんだ!

 

 そして一週間が過ぎてばっちり私の名前も

 覚えてもらった。

 だけど全く脈なしっぽい…

 どうすればいいんだぁ〜。

 ま、とにかくアプローチ三昧。

 押して押して押して。

 

 でも、正直ウザがられているご様子…

 なので、

 そしてからの、ひく。

 毎日話しかけてたのをパッタリとやめた。

 すると、向こうも

 あれ⁈って感じでちょいちょいこっちをみ

 ている。

 

 そう。

 押してダメなら引いてみる。

 引いてから既に一か月が経とうとしていた。

 でも、ただ引いていただけではない!

 とにかく毎日楽しそうに過ごした。

 周りのみんなも楽しいなって思えるくらい

 頑張った。

 側から見てもあの人達楽しそうって思われ

 るくらいがむしゃらに。

 そして、常に笑顔をたやさなかった。

 美にも力を入れて頑張った。

 

 しばらくするとなんと私が、

 この私がモテ出した。

 作戦成功‼︎

 これはチャンス。

 周りがいいと言い出したらそういうもんか

 と浩太君も思うかもしれない。

 

 そんなある日、いきなり美加がやってきた。

「今日、浩太にマミのことおすすめしといた

 から」って。

 え?なんで美加が急に私の応援を⁈

 と思ったけど、特に気にしなかった。

「え、ありがとー」

 なんて呑気にお礼を言った。

 きちんと理由を聞くべきだった。

 

 それからしばらくして美加からまさかのお

 知らせが!

 なんと浩太君が私と付き合ってもいいって

 言ってたよと‼︎

 

 えー‼︎

 なんてことでしょう…

 びっくりだったけど、あっさり付き合える

 事になった。

 

 とはいえ、変わったスタートだったので

 いまいち実感がない…

 しかも、これといって何もない…

 その様子を見て美加が一緒に帰るよう促し

 てくれた。

 放課後一緒に帰る予定だったけど、彼お腹

 痛くて早退してしまったみたい。

 もしかして、私と帰りたくなかったんじゃ。

 本当に腹痛?

 本当に浩太君私の事好きなのかな?

 不安でしかない。

 

 それから数日後以外な事実が判明した。

 なんと浩太君の友達の達也君が私の事を好

 きだったらしい。

 で、美加が達也君を好きだったから私に達

 也君を取られたくなくて浩太君とくっつけ

 ば、うまくいくって思ったみたい。

 で、私達が付き合ってすぐ美加は達也君に

 告白してOKをもらったそうな。


 でも、どうやって私と浩太君付き合う事に

 なったのだろう?

 

 美加に聞いてみた。

 その理由が酷過ぎた。

 なかなか手に入らない人気アイドルのポス

 ターあげるからそのかわりしばらく私と付

 き合うように約束したらしい…

 

 なんだと‼︎

 

 しかも、浩太君がもう別れたいって言って

 いるそうな。

 

 は⁉︎

 

 マジかーい。

 本当にポスター欲しかっただけじゃん。

 ひどいよ…

 ま、そんなに世の中甘くないよね…

 でも、なんかムカつく。

 二人とも私を利用したって事でしょ?

 

 許さない。

 

 絶対に!

 

 仕返ししてやる‼︎

 

 でも、どうやって仕返ししよっかなぁ。

 まず、とにかく自分を磨いた。

 勉強も頑張った。

 そして、笑顔をたやさないのはずっと続け

 た。

 そして、学年でベスト五にはいるくらい可

 愛くモテモテになった。

 でも、結局浩太君は私の所に戻る事はなか

 った。

 

 でも、それは仕方ない。

 だが、まだ私はスッキリしない。

 卒業して偶然街で浩太君に会った。

 なんてラッキーな事に今日は、ばっちりお

 シャレが決まったと思ってたのでよかった。

 

 話すことはなかったけど、浩太君こっちに

 気がついたっぽかったな。

 大人になり、髪も伸びて化粧もだいぶ上手

 くなった。

 

 フフン。

 なんか、それだけでスッキリした。

 

 それから、さらに数年後。

 なんとあの達也君と美加が結婚するそうな。

 招待状が届いてびっくり。

 

 ふふふ

 いい事思いついちゃった。

 招待状には、もちろん出席と書いた。

 そして、式までにさらに自分を磨いた。

 すっごく頑張った。

 今こそ反撃の時。

 

 式当日。

 誰もが振り向くくらいセクシーな衣装で、

 しかも上品に美しく自分を飾った。

 そして、にこやかにお上品に装った。

 新郎のお友達たちは、私に釘付け。

 花嫁よりも目立ってたかも。

 なんなら、達也君も私に見惚れてるっぽか

 った。

 

 心の中で私は言った。

「美加、私があなたより輝いていてごめんな

 さぁ〜い。ざまぁ〜」と。

 

 あー、スッキリした!

 

 しかも、式には浩太君も出席していた。

 にっこり微笑みお久しぶりと言った。

 二次会の時、予想もしない事が起こった。

 

 まさかの、

 浩太君から、やり直せないかとアプローチ

 された。

 

 ふぅ〜ん。

 

 今更、私の良さに気づいたのねぇ。

 でも、もう遅いっ。

 だから、言ってやった!

 

「ごめんなさ〜ぁい。私、来月彼と結婚する

 のぉ。」と。

 

 残念でしたー。

 

 私は、イケメンで優しい彼をゲットしたの

 でしたー‼︎

 どいつもこいつもバカめ‼︎

 あーでもスッキリしたぁ。

 

 頑張って自分を磨き続けた甲斐があったな。

 頑張ればいい事あるかもね!

 

 これからも、大好きな婚約者のために外見

 も内側も頑張って磨き続けていこっと‼︎

 

 そして、ずーっと幸せに笑って楽しく過ご

 せるように。

 

 

 

 おしまい

 

 

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