第11話・シャアとアムロ

 シャアはアムロの師匠です。

 その指導は厳しいながらも極めて親切で、大気圏突入前にセイラさんが射出したガンダムハンマーをバズーカで止めてくれるほどで、あまりの親切さにアムロがカチンと来たくらいです。


 普段は「シャアめぇ!」なんて言ってますが、アムロはシャアが大好きです。

『そのシャアってのはどんな奴?』と聞けば、突然饒舌じょうぜつになってベラベラしゃべりまくったあげく「すっごい人です!」とめちぎるくらい大ファンでした。

 サイド6で対面した時は、あこがれの師匠に会えた感動で声も出ません。


 サイコミュでアムロの精神に触れたララァが汚染されるほどシャアが好きで好きでたまらなかったのです。


 ララァが汚染されたのは、シャアとセイラさんが恩人で大好きだったせいもありますが、タイミングからアムロが原因と考えていいと思います。

 彼女はレビル将軍とシャアの派閥を洗脳するのが任務だったのに、アムロの影響で『シャアと結婚してセイラさんの義姉になりたい』と余計な事を始めて優先順位が狂ってしまいました。

『光る宇宙』でアムロを今度こそ洗脳しようとしたララァは、とっくにおかしくなっていたのです。


 アムロにララァの洗脳が効かなかったのは、それ以前の問題で洗脳対象にされてしまったのは、どこまでもシャアの真-V-作戦について行く決意を固めていたからです。

 だからア・バオア・クーの戦いで、アムロはポンコツ化してキシリア様に協力したシャアに『本当の敵はザビ家だろ⁉』と呼びかけていたのです。



 正気を取り戻したシャアは戦後に何年もかけて-V-作戦の仕切り直しを画策しました。

 シャアが大好きでたまらないアムロは、いつエゥーゴやティターンズに参戦してもおかしくない状態だったので、旧ゴップ派を引き継いだミライさんが囮役を兼ねて幽閉し、ハヤトを使ってフラウを人質にしています。

 この問題は、セイラさんがアムロを引き取りカラバでコキ使うまで続きました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る