単位が危ないオタクの話
@pipiminto
「なにバカなこと言ってんの?」
これが親友の言うことだろうか。
俺はこんなにも真剣に言っているというのに。
いじめか?ばかなのか?励ますところだろ。
「単位が降ってくればいいのに」そんな切実な俺の呟きを親友であるはずの功太は意図も簡単に切り捨てた。
大学生になって、時間をもて余した俺は会えるアイドルに会うことに休日のすべてを費やした。
深夜にバイトを詰め込み親に土下座をして金を集めては「ありがとう」の5文字を貰いに走った。
その結果が、これである。
まさに留年の危機。
このままでは土下座どころか逆さ吊りにされて死刑もありえる。
「出席率もやばくない?お前。」
「うん、もう休めない。」
そう答えたときである。
アナウンスが流れた。
内容は雨風による電車遅延。
あれ?俺死ぬの?
ーthe endー
単位が危ないオタクの話 @pipiminto
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