第12話 感染11日目
6:00に起床。右足の痛みは続いている。右母趾MTP関節の腫脹、熱感はある。少し右足を動かすだけでも激しい痛みがある。痛風すごいな。
足の炎症を反映しているのか、体温も上昇してきた。SpO2は悪くない。体温上昇はおそらく痛風に伴うのだろう。今日はNSAIDsがもらえたらうれしいな。
7:00 朝食を取りに行く。靴を履くのも一苦労。右足を引きずりながらエレベーターホールに向かう。朝食後、看護師さんに相談。責任者に相談するので、少し時間が欲しい、とのこと。
8:00 看護師さんから連絡。ホテル内では、COVID-19関連の診察しかできないとのこと。熱が出て関節痛があるので、NSAIDsを処方、という形にはなりませんか?とお願いする。本来ならだれかに薬を持ってきてもらうことになるのだが、とのことだが、家族も濃厚接触者で動けない。あぁ、自宅にいれば、ストックのロキソプロフェンを使うのだが…。私の一族は、今は浜松にいるのでお願いすることもできない。困ったものだ。
7:00 BT 37.9℃、SpO2 96%
9:30ころ、長男からLINE電話がある。家族はみんな元気なようだ。家族は濃厚接触者としては今日までの制限とのこと。明日まで薬がもらえなければ、妻が持ってきてくれるとのこと。しかし、なぜ痛風はここまで痛むのだろうか??友人が痛風持ちだったが、発作が出ると学校に来れなかったのがよくわかる。
その後、ベッドに横になりながら、体を休める。ぼやーっとしているうちに昼食の時間となった。
12:00 BT 38.0℃、SpO2 96%
昼食を取りに行くのも右足が痛くてつらい。靴がまともにはけなくなっている。何とか靴を履き、食事をとりに行く。右足を引きずって歩く。走るなんてもってのほかだ。時に脳天まで走るような痛みが走る。炎症性の疼痛なのに、神経障害性疼痛のような印象も受ける。
午後から、「診療が可能」と連絡をいただく。基本的には、COVID-19に伴う関節痛、発熱という事で薬をもらうこととなる。14時ころに連絡をもらい、4階の診察室に向かう。もう靴は履けない。痛みのある右足はスリッパをはき、左は靴を履いて、足を引きずりながら移動する。診察、投薬を受け、あとは薬が届くのを待つことになる。午後からのワイドショーを見ながら、痛い足を椅子の上にあげて横になる。
整形外科で習う事だが、急性炎症を起こしている部位にはRICE(Rest:安静、Ice:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)であるが、確かに痛い足を挙上すると、下ろすより痛みは楽だ。1時間ほどウトウトする。
受診から3時間ほどたった17時ころに看護師さんに連絡。薬はまだ届いていないと。夕食を取りに2階に下りるが、先ほどと同様に右足はスリッパ、左足は靴を履いて、右足を引きずりながら移動する。夕食を取り、居室に戻る。体温を測定すると、38.3℃と熱が高い。おそらく痛風発作に付随する発熱だろう。椅子に座って胡坐をかくと、痛みはましになるが、右足を下ろすと痛みが走って我慢ができない。
19時から、夕食を取り始めたが、取り始めた途端に内線電話が鳴った。「薬が届きました」とのこと。大急ぎでとりに行く。居室に戻り、本当は不適切なのだが、loading doseとして、ロキソプロフェン(60)2Tを内服し、食事をとった。
時間とともに痛みが引いてくるのは、さすが医薬品である。足を下ろしても、先ほどの激しい痛みはなくなった。良かった。
昨日入浴していなかったので、本日は入浴する。入浴もあまり苦労せずにできた。薬のおかげである。
22:20 BT 38.0℃、SpO2 97%。まだ熱はあるようだ。
23:00 就寝。
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