ゲミューゼ国の女性・セーチとの再会
ローゼは回転しながら剣でクォウのひたいに切れ込みを入れ、水槽内に落下させる。「手こずらせたな!ローゼ―――!」ベタたちが出す緑色の光で、クォウが悲鳴を上げながら水路から出ていく。ゲヴィッターは地面に倒れ込んだローゼに駆け寄り、顔に付着した血を拭いた。
「ゲヴィッターさん」小声で言うローゼのあごにゲヴィッターの唇が触れ、オーシャンとベタたちが歓喜の声を上げる。トゥルぺは雪が残る断崖絶壁の地で暮らすこととなった。
「トゥルぺの妹だったんだな」レイクがイチゴ入りのクッキーを食べながら、小声で言う。「ごめんなさい」
「ローゼ様」牛乳入りのビンを持った女性がローゼに近づいてきて、「セーチです。ゲミューゼ国では沃土で育った野菜と果物の収穫祭が行われています」と笑顔を見せた。
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