2020年3月2日(月)-1
さて休校・休園となってしまった一日目。昨日のうちにアプリから休みを申し込み、休日な一日を過ごしたものの。
「ママ見てー! ねぇママ見て見て見て見て!」
「ママお菓子食べていい~?」
「ママー! ○市君がタブレット取ったああああ!」
「ママあああ!? ○子ちゃんがタブレット貸してくれないぃいいい!」
「ママ見てママ見てママほらテレビ見てやまじろうがホラ見てママあああ!」
「ママああああ!? ○市君がトロロ見せてくれないぃいいいい!」
……こいつら一日中、主張するか訴えるか質問するかしないと生きていけない病気にでもかかってるん?
思わずそう疑いたくなるほど、隙あらば(なくても)「ママ! ママ! ママ! ママ!」とくり返す六歳児と四歳児に白目を剥かざるを得ない。
なんとか子供を横目に見つつ、がんばって豪華客船ラブロマンスを書き進めようとするのだが、まるで進まないし、考える先から「ママああああ!?」と叫ばれて、甘やかな恋人たちのあいだにドガァンといちいち大砲を撃ち込まれている気分である。
(しかも次に書きたいところRなシーンじゃねぇかよ。ちっとも色っぽくならないし、あえぎ声まで「ママあああああ!」みたいに侵食されそう……)
誰がそんなエロシーンを読みたいってんだ。
その部分を飛ばして次を書くという器用なことができればいいのだが、それができないのがわたしの未熟なところだ。
順番どおりに書かないとのちのちの整合性とか、主役たちの感情描写で齟齬が出るから、あんまり飛ばして書くってやりたくないんだよ……。
「ああああ、もうとにかくご飯にするから机の上を片付けなさい! ほらまたタブレットつけっぱなしで放置! ちゃんと消しな! ドアも開けっぱなしにすんな! なんでおもちゃも出しっぱなしなの!? さっき食べたお菓子の袋のゴミがなぁあああんでゴミ箱の外に落ちてんのぉ――ッ!?」
こっちも必然的に怒鳴り声になってしまうのは、もはやしかたなくない?
そうしてお昼ご飯に焼きそばとうどん(どっちも素)を作ってやれば半分も残すし。
残したくせに、一時間後には、
「ママお腹空いたからポテト食べたあああああい!」
とか主張してくるし!
「黙らっしゃいよ! なぁあああんでお昼ご飯を残した輩に冷凍ポテト揚げてやらにゃいかんのじゃ――ッ!!」
と爆発しつつも、十分後には冷凍ポテトを揚げてケチャップとマヨネーズとともに出してあげるわたし。
だって子供たちが食べているあいだは原稿ができるかもしれないし……。
「ママ、麦茶――!」
「ママは麦茶って名前じゃねぇんだよ! おかわり欲しいなら『麦茶ください』と言えぇえええええ!!」
駄目だ、食事中だろうと関係ねぇ。全然原稿書けないや。
ジーザス。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます