2020年1月24日(金)

 娘を眼科に連れて行った翌日は、今度は娘を預かり保育に放り込み、息子を歯医者に連れて行った。

 さすがに六本も見つかった虫歯は一日では駆逐できず、何回かに分けてやることになったわけだが。


「ココが一番穴が大きく空いちゃっているからね。今日はここを削ろうか」

「いぎゃあああああああ!」


 削ろうか、という先生の言葉もむなしく、息子は口を開けるけどすぐ閉じようとする、先生の持つ削る機械を手で払いのけようとするしで、長々と削っていることができず。

 結局奥に薬を詰めて蓋をして終わりという結果に相成りましたとさ。


(まぁ乳歯だし。とりあえず本当に悪い部分は削ってもらえたからな)


 たぶん息子、キュイイイインと高い音で削るやつは大丈夫なんだ。その一段先のブオオオオオという低い音が響くあれ、先生が「ちょっと響くよ~」と言って削ってくるあの重低音のやつが怖いんだと思うんだ。


(なぜってわたしもあの重低音の響くやつで削られるのがめっちゃ苦手だから)


 かなりゴリゴリ言うし、痛いし。そりゃ4歳児に耐えられるわけがないと妙に納得できる。


(とはいえしっかり治療させたかったけど……)


 歯医者側の方針で「いやがる子には無理強いしない」というのがあるので、あんまりぎゃあぎゃあ泣きわめくとそこで終了となってしまうのである。

 のちのち歯医者嫌いにならないようにという配慮らしいが、息子はすでにゴリゴリ削るやつの音がしただけで「ぎゃあああ」と騒ぎはじめるから、もう手遅れになっている気がする。


 と思いつつ、なんとか次の予約も取り帰宅。その日も無事ワンオペ育児を乗り切った。


(夫、月曜からまた出張に行っちゃって、いつ帰ってくることやら)

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