続・笑わないチェシャ猫の霊障討伐録―ジャバウォックの詩―

植原翠/授賞&重版

はじめに

 この作品は「笑わないチェシャ猫の霊障特伐録―和心茶房ありすの狩人たち―」の続編です。

 先に前作をお読みいただくことをおすすめいたします。



 登場人物


■チェシャ猫

 人の生活に馴染み人を喰う化け物、通称「レイシー」を討伐する狩人。

 レイシーを追跡しても気づかれないほど気配がないため、「チェシャ猫」のふたつ名がついた。

 金も愛想も気配もないが、常識人。


■姫野愛莉

 よくも悪くもポジティブな女子高校生。

 レイシーに襲われたところをチェシャ猫に助けられて以来、チェシャ猫によく懐いている。

 持ち前の明るさのおかげで、レイシーを弾く体質。


■時宮白(シロ)

 喫茶店『和心茶房ありす』店主。狩人の家系に生まれている。

 金に困っていたチェシャ猫を拾い、狩人として育てた。

 温厚で家庭的な人柄だが、口に出さないだけで重度の根暗。


■羽鳥恭介

 近隣に住む大学生。

 発明が趣味で、対レイシー用の武器や装備を開発している。

 かなりの変わり者で、珍妙な話し方をする。


■深月平哉

 区役所職員。狩人にレイシー駆除の仕事を委託する担当者。

 女癖が悪いが、仕事には真面目。


■山根夢子

 製薬会社『ポイソンコーポレーション』の研究員。

 狩人が回収するレイシーの灰を分析する、レイシーの研究者でもある。

 深夜残業が多く、常に寝不足。


■巡

 チェシャ猫の妹。交通事故で大怪我を負い、顔の上半分を火傷で失った。失明しているため、福祉施設で暮らしている。

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