東京スナイパーガール

@JAMUNITED

EP00 東京スナイパーガール

私立附属中学高に通う中学1年、朝比奈レイ


ぼっち系のコミ症でちょっとうつな彼女は何時も自分だけの世界に居た。自分だけの妄想空想、仮想現実の中に身を置いていた。


ゲームが大好き、APEX legend、PUBG、荒野行動、Call of Dutyはかなりやり込んでいる。


フォートナイトはリアルじゃなくて少し子供ぽいと感じているが一応やっている。バイオハザードは怖いからやらない。


部屋の中にはゲーミングPC2台とPS10にディスプレイが3台並んでお気に入りのゲームが常時接続されている。


ゲームをするにはお金がかかるのでちょこちょこYou◯ubeでゲーム実況して小銭を稼いでる。


学校では、カチューシャに伊達メガネをかけどこか冴えない風を装い気配を消す。


話し声もボソボソ話す。机は窓側1番後ろで外を見ながらボーッとするのが好きでいつも外を見ている。


なるべく周りに干渉されたくないからだ。


成績は中の上くらいでやり過ぎない程度にしている。外国に住んでいたなど誰にも言わないし聞かれない様にしている。この歳で4ヶ国語を喋れるのがバレるとドン引きされるからだ。


レイは小学生5年まで父親の仕事の都合で海外にいる事が多くイギリス、ベルギー、ドイツで幼少期を過ごした。引越しも多くてすぐに友達とさよならする日々だった。


勿論、日本に住むのは初めてで友達なんて居ないからひとりで部屋で過ごす事が増えた。


心配した母親がお隣さんの同じ歳の男の子にうちの娘と仲良くして欲しい事や学校に慣れるまで一緒に行って欲しいとお願いしたらしく。


次の日から毎朝、隣りの興梠ジュンが迎えに来るようになった。5年生、6年生と毎日一緒に送り迎えをしてくれたから自然と仲良くなった。


まるで幼馴染の様な関係性が築けた。


いつの間にか私はジュンジュンと呼び、ジュンジュンはレイと下の名前で呼んでくれた。


ジュンジュンは中学生になっても毎朝迎えに来る。一緒いるとあいつら付き合っているとか言われ面倒くさくなり、、、


ジュンジュンに明日から迎えに来なくていいと言ったらとても悲しそうな顔をした。


しょうがない、、、


理由を説明し思春期の女子のツンデレだと言ったら笑顔になった。


今のところ身長は私の方が高く167cm。ジュンジュンは3cmくらい小さい。


ジュンジュンも中学になり部活に入ると一緒行けなくなるからたまには一緒に帰ろうと約束した。


クラスは私が1組でジュンジュンは3組だ。


やつはたまにお弁当を忘れる。

ジュンジュンのお母さんから届けてと頼まれるけどお昼にお弁当を届けるとヒューヒューうるさいからジュンジュンに小声で幼馴染とキチンと説明しとけと強めに言った。


それと忘れ物はするなと釘を刺した。


頭を掻きながらすまないと笑って言ってるが忘れ物が多過ぎるからコイツわざとかと思うようになった。


私は帰宅部で

ジュンジュンはバスケ部に入った。


理由はくだらない、

私より身長が高くなるんだとかまったくこのくらい男子は本当阿呆みたいな事ばっかり言ってる気がする。


女子の方が精神年齢が上だよね。


下手に身長があるせいか、色々なスポーツ顧問の先生から部活に入らないのかと聞かれたが塾があるので無理ですと答えた。


実際には塾なんて行って無い。

早く帰ってゲームをするからだ。


うちの学校にもeスポーツ部がある。

この年頃の男は群れたがる。


私はソロがいい。

いちいちゲームであーだこーだ他人から言われたく無い。


そんな平凡な中学生活が始まった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る