3.

「はぁ~」



「どうしたの?朝はあんなにテンション高く出てったくせに」


俺のでかいため息が聞こえたのか話しかけてきたのは俺のルームメイトの成瀬湊(なるせみなと)。


可愛い顔をしているがわりと男らしい性格だ。



「みなと~それがイベントがおきなかったんだよ…」



「ふーん?で?そんなんで琉星は落ち込んでんの?」



「そんな事とはひどい…俺はこのためだけに勉強を頑張りここに入学したんだぞ!!」



そう、俺はこの日の為だけに血のにじむような?努力で勉強を頑張った。


なんたってこの学校はお金持ちの学校。

俺の実家は金持ちとは無縁の為、一般でしか入学できない。


一般入学するにはそれなりの学力が必要なのだ。


勉強を頑張った結果、今の俺は特待生でこの学校にいる。


なんと2年連続首席をキープ中だ。

生徒会役員より頭がいい俺天才。


はい、そこ~いかにもアホそうな腐男子なのにとか思わない!!



「はぁ…琉星ってたまに残念だよね…」



「ひどいよ湊!!」



「喋らなければ美人なのに…」



「え、俺の事そんな風に思ってくれてるの??」



お、俺が美人だなんて…。

そ、そりゃあ俺フランスと日本のハーフだけどさー。



「はいはい、無自覚演じなくていいよバカ琉星」



「今日は湊が毒舌!!」



だかしかし、そんな湊も大好きだ!!

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