あなたが支え

「クソ女が」

何度目かの捨て台詞と共に旦那は去った。

ジンジンと痛む頬も他所に、泣き叫ぶ赤子を抱え、無心で揺らす。

心地よい寝息が聞こえる頃には、旦那のいびきも聞こえてきた。

寝室に子を寝かせ、包丁を持って彼の側に立つ。

子がぐずる声で我に帰った。

私は涙を流しこの子を抱きしめた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る