第41話 夏休み (9)
透き通るような海!雲一つない青空!!そして、隣には誰もが認める絶世の美女!!!
まさか、僕にこんな夏休みが来るとは……。
今までの夏休みを思い返してみると、映画を見に行ったり、部屋に籠って映画を見たりと映画三昧。それを全て一人でというところまでが夏休みのハッピーセットだった。
これはこれで、つまらないと思ったことはなかったし、むしろ幸せだと感じでいたから不満などは一切ない。
またやりたいぐらいだ。
だが、こうして人生初となる彼女とアウトドアなデートに来てみたらこれはこれで楽しいではないか。
いや、楽しいだけでは物足りない、最高だ!!!
…………といけない、つい興奮してしまった。
ちゃんとなぜそんなに盛り上がっているのかを説明しなくてはいけなかった。
只今の状況は、準備し終わり海に入って遊び始めてからちょうど1時間が経過したところ。
だから、1時間前のことから話そうと思う。
最初のイベントは水着のお披露目会!お披露目会といってもただ脱ぐだけなのだが、好きな人が肌を露わにする―――それだけで神イベントいうのではないかと僕は今日学んだ。
この気持ちを悟られないよう抑え込みながら、ゆっくり柚花は洋服を脱いでいき水着姿になった。
はい!ここ!ここで30秒ほど僕は息が止まりました。
人間というのは美しいものを見ると時が止まると言うけど本当だったみたいです。
あ、これは僕個人の意見ですからね〜。
柚花の水着姿はとても美しかった。
周りの景色は全て柚花のために用意されたものなのではないかと思うぐらいには美しかった。
水着の色は白。柚花のよくケアがされている真っ白い
肌とよく合っている。
デザインは胸元にフリフリが着いていて、水着であるのに決して露出しすぎと思えないものだった。しかし、形は僕が思っていたような水着ではなかった。
肩を包み込むようにして紐が付いているのが普通の水着だと思うのだが、今回柚花が着用している水着はサラシのように胸を巻くだけのものとなっているのだ。
だからか、胸の上側から肩の部分まで全て曝け出されている状態となる。
どうだ?やばいだろ??
全く……もし付き合っていなかったら僕はどうなっていただろうか。
付き合っていてもどうにかなっているのだが……。
そんなことを思っていると、柚花は可愛いけど少し悪そうに微笑みながら、
「この旅行で凛くんを完璧に落とそうと思っていたからこの水着にしたの……どう?」
と、言いました。
―――少しよろけました。
と、こんな感じでお披露目会をした後は、早速海に入ろうとした僕を柚花が止め、よく漫画や小説などある「日焼け止め塗ってください」イベントがあった。
塗る度に柚花が耳まで真っ赤にしながら、小さな声でいやらしい声を出した。
恥ずかしいからやらなきゃいいものを……と思いながら少しだけ興奮してしまったので、興奮を抑えるのも兼ねて軽めにチョップをお見舞いしてやりました!
邪な気持ちは成敗!!!
しっかり体操をした後、僕と柚花は海に入った。
はい、ここまでがこの1時間の流れ。
今は、少し疲れたから海辺の岩に座りながら足だけ海に浸けている。
柚花はと言うと、「もう少し泳いでくる!!」と言って泳ぎに行ってしまった。
前々から思っていたけど、どうやら僕よりも柚花の方が運動はできるらしい。
ちょっとそれだと情けないから、旅行が終わった後からでも少しずつ体を鍛えようかなと思った。
え?どうせやらないだろって??やるに決まってるだろ。
何かのためなら頑張れる!そう言うこと…………
「えいっ!」
気がついたら僕は海の中にいた。
一体何が起きたのだろうか。
わからないまま、足がつかないほど深くはない場所だった為すぐに起き上がることができた。
そして、先程まで僕が座っていた場所には柚花が座っていた。
「何さんるんだ柚花」
「だって凛くんボーっとしてるんだもん」
「ボーってなんかしてないよ。この場所と時間に浸ってただけだから」
「いや、それをボーッとするというと思うよ?それよりも1人寂しい……一緒に遊ぼ。ダメ?」
まだまだ語りたいことはあったけど、こんなに可愛いお誘いを受けてしまったらこっちを優先するしか僕には選択肢がない。
という事で、また今度語り明かそうと思う。
そんなとこを心の中で呟いてから、また僕は柚花と海で遊ぶのであった。
その後、はしゃぎすぎたからか、夜には全身筋肉痛で2人とも動けなくなったのであった。
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41話読んで頂きありがとうございます。
更新遅くなりました。少し短めですが楽しみんでもらえたら嬉しいです。
次で夏休み編前半が最後です。
いつも読んで頂きありがとうございます。
応援、コメントよかったらしていってください。
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