フラグ回収 in 上海
今回はイトコナンジャー3人で上海ディズニーランドへ行くことになった。
ただもうすでに3人とも社会人で働いており、同じタイミングで休みが取れるかギリギリになるまでわからなかった。
正直に言うと、ギリギリまでわからなかったのはらぷんだけである……
そのため闇ちゃんと那覇ちゃんは安いツアーで行き、らぷんだけ個人手配で上海ディズニーランドに行くことにした。
「らぷんも偶然うちらと一緒の飛行機の予約が取れてよかったね〜」
「せやな。まぁ席は2人とは分かれてるけど。」
「らぷんはホテルどのあたりに取ったの?私たちはディズニーランドから少し離れたところなんだけど…」
「ん?聞く?……上海タワーが目の前に見える5つ星ホテル!」
「「えっ!?ずるっ!!」」
「これもらぷんが毎日仕事頑張ってるおかげや!」
「「うちら(私たち)だって仕事頑張ってるし!」」
日本の空港で会うと、すぐに3人でギャーギャーはしゃいでいた。
飛行機のチェックインを済ませて、那覇ちゃんはレンタルWi-Fiを借りていた。
「あれ?らぷんはWi-Fi借りないの?」
「あんなもん、荷物になるだけやし、いら〜ん。」
「えーでも中国だよ。必要じゃない?」
「てきとーに街中のWi-Fi拾うからええわ〜」
この時、らぷんは中国について何も知らなかった。
そしてそのまま中国へと旅立ってしまったのだった…。
「「「着きましたぁ!上海っっ!!」」」
某世界の果てまで行っちゃう番組のオープニングみたいに、バカ3人は上海の空港ではしゃいでいた。
「とりま、ホテルにチェックインして荷物を置く。そしたら、らぷんが2人のホテルまで行くわ。
ホテルの名前教えて。」
「じゃあ、後でホテルのGoogle MapをLINEするね」
「ほな、よろしく。
あと迷うかもしれんから、14時までにホテルに到着出来んかったら、今日は別行動な。
明日のディズニーは現地集合でええやろ?エントランスの前で待ってるわ。時間は後でLINEするわ〜」
「「はーい!!」」
それから地下鉄まで一緒に行き、闇ちゃんと那覇ちゃんと別れた。
らぷんはあらかじめ自分のホテルまでの地図は印刷して持っていたから、その地図を見ながらホテルまではたどり着くことができた。
部屋に入ると、窓からは上海タワーが見え、寝室には大きなクイーンベッドが置かれており、今まで見たことないくらい広く豪華な部屋だった。
「こんなめっちゃええ部屋を1人占めやぁ!!
前の香港の時は3人一緒の部屋でえらい目会ったからなぁ〜」
時計を見ると、12:30過ぎ。
「初めて行くところやから、迷ってもええように少し早めに出て行くかぁ…」とホテルのWi-Fiに接続する。
しかし…
『このWi-Fiではインターネットに接続できません。』
!?
なんやて…!?
もう一度ホテルのWi-Fiに接続し直す。
Google MapもLINEも開けない…。
そんな時、らぷんはとある噂を思い出していた…。
『中国って、政府の監視があるからGoogleとかTwitterとか使えんらしいで。』
嘘やろ…
スマホ持っとっても、ネット使えな意味ないやん!
那覇ちゃんがホテルの場所をLINEする言うてたけど、LINE開けなダメやん!!
終わった……
らぷんはそう思って、ホテルの部屋に立ち尽くした。
でもすぐに立ち直る。
「まぁ、えっか!
14時までにホテル着けんかったら、今日は別行動って言うとったし!
今日はらぷん1人で行きたいとこ行こっ!!」
こうして、バカ3人で来た上海旅行は…
バカ2人の上海旅行と大バカのひとり旅となった。
※中国で街中やホテルのWi-Fiを使うためには、インターネットに接続するための専用のアプリを、あらかじめ日本で入れておかなあかんで!!
らぷんは何も調べずに、そのアプリを入れてなかったもんで、上海でひとりぼっちになってしもたよw
「ほな、ちょっと〇〇行ってくるわ〜。」 Hey!Samuraiと2時間彷徨う男 @piyoppy_Maitake213
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