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     自主企画「罵倒される広場」をお見かけし、読ませていただきました。

     ざっくり申しますと、文章や設定に気になる部分が多かったですが、第3章までは面白かったです。根拠もなく不満を匂わせても仕方ないでしょうから、ひとまず細かい改善点について、修正案と解説を書きます。偉そうに修正案と解説などと言っていますが、対案や根拠を出さずに批判するのが嫌だっただけです。実際に何をどう書くかは、当然ながら牛寺光さんの領分ですので、僕の小言は気にせず好きに書いてください。
     カクヨムの応援コメントは1回1万字以内なので、今回はとりあえず「(1)自分を大人と定義しなさい」の範囲のみとさせていただきます。
     このコメント自体に誤字脱字があったらすみません。

    第1話「大人の世界」

    「お前、昨日『大人』になったて本当かよ」
    →「なったって」

    「ん。なんか納得いかないけど…」
    →「納得いかないけど……」
     マンガはそうでもないですが、小説の場合、三点リーダーやダッシュは原則として2回以上連続させ、「……」や「――」と書きます。

    「お前、どんな才能になった?」
     誤字脱字や文法ではなく内容に対するツッコミになりますが、このクラスメートは主人公の能力も知らないのに何をもって主人公が「大人化」したと知ったのでしょうか。主人公と親しい友人が噂を広めたにしても、大人化したという話と同時に、能力の具体的な内容も話題になるのが自然な気がします。というか、クラスメートが超自然的な能力に目覚めたことだけ分かっていて、具体的な能力のことが何も分からないなんて、あまりにもリスキーに思えます。

    「小学校の頃はすぐに口に出せていた素直な言葉がいつからか言葉に出来なくなる」
    →「素直な思いがいつからか言葉に出来なくなる」
     言葉にまとまらないなら「思い」、言葉が浮かんでも口に出せない場合は「素直な言葉がいつからか喉に絡まる」などの表現が妥当だと思います。

    「現代社会に厳密な記録残る前から『大人化』という現象が起き始めた」
    →「厳密な記録が残る」

    「それは例えば超能力というもので発現したり、超常的な発現の仕方をしたりする」
     ここは本作の重要な基本設定に言及している部分ですが、どんな時にどこに(何に)どんな事象が生じるのか分からないので、もう少し詳しい解説が欲しいところです。

    「これを研究する学者は『大人への階段を上ったことで、脳に何らかの影響が出た』のだと言う」
    →「大人への階段を上ったことが、脳に何らかの影響を及ぼした」あるいは「大人への階段を上ったことで、脳が何らかの影響を受けた」
     「何らかの影響」ではSFとしても現代ファンタジーとしてもぼんやりしすぎている印象なので、架空の脳内物質やホルモンを設定しても良いのではないかと思います。また、これも一応改行なので、段落の頭を1マス空けることをお勧めします。

    「出来もしない、やりもしないことを何も影響のないものとして文句を言っていればよかったから」
    →「自分では出来もしない、やりもしないことに、何のリスクもなく文句を言っていられたから」
     直前に、ろくでもないという意味合いで「大人」という言葉が出てくるので、「出来もしない、やりもしない」の動作主は明記した方が読みやすいと思います。原文「何も影響のないものとして」の部分は、「何の負い目もなく」、「何も気負わず」などの言葉でも良いかもしれません。

    『がらがらが、ら』
     基本的に、地の文の擬音語に『 』は要らないと思います。

    「速水。今何時間だと思ってるんだ!」
    →「今何時だと」

    「速水千歌という生徒は毎日楽しそうで常に笑っている生徒」
    →「笑っている」(文末の「生徒」を削る)
     1文中に「生徒」が2つ出てきますが、1つ目を残すなら2つ目が不要です。

    「彼女のことを一言で表すなら『小学生のよう』。空気は読めてるのに自分の思ったことは言わないと気が済まない。規則より自分のやりたいことが優先。例えば、今は夏で暑くて速水以外の人は半袖なのに速水だけは長袖に冷えピタという何がしたいのかわからない格好」
     こういう場合、「空気は読めてる」とは言わないと思います。空気を読める人は余計なことはしません。また、長袖に冷えピタを貼るのは、空気を読める/読めないとは別の話だと思います。

    「そんな周りに一切合わせずに自分のしたいことをする、社会では最も異端者といわれる人」
    →「そんな、周りに一切合わせずに自分のしたいことをする、社会最大の異端者」(「といわれる人」を削る)
     文頭「そんな」は文末「人」に係る指示語ですが、そこに至るまでの間に体言(名詞)がいくつかあって紛らわしいので、「、」で区切ると良いでしょう。「異端者といわれる人」については、実際に教師やクラスメートが「速水って異端者だよね」と言っているわけではなく、全体の空気感として速水が異端者扱いされているという主人公の(主観的な)観測でしょうから、「といわれる」は削った方が良いと思います。

    「そんな速水は授業を中断したのも気にせずに自分の学校から借りてるロッカーに荷物を取りに行ってる」
    →「気にせず、学校に借りてるロッカーに自分の荷物を取りに行く」
     この部分に限らず、本作ではしばしば長い文を見かけますが、「、」を打った方が良いと思います。文末「行ってる」は「行く」という動作動詞の現在完了形(現在進行形「行っている最中」ではなく、動作の継続「行って、今もこの場にはいない」というニュアンス)だと思いますが、直前・直後の文脈から考えてこれは一瞬の動作という扱いなので、単に現在形「行く」あるいは過去形「行った」で良いと思います。

    「そして目当ての物が見つかったようで大量の教科書を持って俺の隣の空席に歩いてくる」
    →「そして間もなく、大量の教科書を持って、俺の隣の空席に歩いてくる」
     ひとまず「そして間もなく」としましたが、経過時間のイメージがはっきりしているなら、「しばらくして」、「さらに何分か後(に、)」などの言葉でも良いと思います。

    「ごめんなさい。」
    →「ごめんなさい」
     出版社によって閉じカッコ 」の直前に句読点を書いたり書かなかったりしますが、少なくとも1つの作品内では形式を統一した方が良いと思います(特にWeb小説では)。

    「休み時間に聞こえてくる陰口だとか、あえて聞こえるように言っている悪口は大体、授業のつまらない教員のものか、この速水のもの」
    →「あえて聞こえるように言っている悪口(だとか)の標的は大体、授業のつまらない教員か、この速水(だ/である)」(「のもの」を削る)
     陰口や悪口を主語にしてそれらを「何某のもの」とすると、パッと読んだとき、何某が陰口を言う側なのか言われる側なのか少々分かりにくい気がします。また、陰口と悪口が並列されているので、「陰口だとか」と書くなら「悪口だとか」とした方がきれいだと思います。

    「仮にも学校に通わせてもらってるんだから最大限にそのことに関して恩を返すべきだと考えて当たり前」
    →「仮にも学校に通わせてもらってるんだから、そのことに最大限感謝して当たり前」
     原文の「最大限に」は「恩を返す(べき)」に係るので、なるべく近付けた方がきれいな文になります(会話文なら問題ないですが)。「恩を返す」という言葉を選ぶと、その相手が親か学校(教師)かをはっきりさせたくなりますし、この場合の恩返しが具体的にどんな行為を指すか分からないのもすっきりしません。「感謝する」くらいの言葉で良いと思います。「……すべき」と「……と考えて当たり前」は義務のニュアンスが重複しているので、どちらかだけにして、「感謝すべきだ」あるいは「感謝して当たり前」で良いと思います。

    「それを自分のことでないかのように感じられてる自分がいる」
    →「それを自分のことでないかのように感じている自分がいる」
     この「感じられてる」は自発だと思いますが、助動詞「る」「らる」に受身・可能・尊敬などの意味がある都合で、可能にも読めてしまってニュアンスがぼんやりします。原文のままでも間違いではありませんが、単に「感じている」とした方がすっきりすると思います。


    第2話「世界観」

    「休み時間になってすぐに目立たぬように友人と話そうと思って席を立とうと椅子を引いたときに隣の席から声をかけられた」
    →「休み時間になってすぐ、友人と話そうと席を立とうしたとき、隣の席から声をかけられた」
     原文だと「すぐに」がどこに係るのか分かりづらいので、主人公は「休み時間になってすぐに」(1)友人と話そうとした、(2)席を立とうと椅子を引いた、(3)隣の席から声を掛けられた、の3パターンの解釈ができてしまうと思います。(1)の場合、友人とすぐに話したいトピックがあるか、すぐに話しかけないと友人たちの輪に入りづらくなると危惧しているか、といったニュアンスです。(2)の場合、タイミング的に休み時間に入った直後ではあっても、特に急いでいるニュアンスにはならないと思います。(3)の場合、休み時間は友人と過ごそうとぼんやり考えていた主人公に対し、速水がすぐに話しかけてきたニュアンスになります。修正案は「すぐ」と「(席を立とうとした)とき」を同格で並列して(3)のニュアンスを出しています。
     なお、原文には「目立たぬように」とあり、おそらく主人公は速水に話しかけられたくないのだろうと読めるわけですが、語順を整えて「友人と話そうと思って目立たぬように席を立とうと」としてみると分かりやすいように、「友人と話そうと思って」と「目立たぬように」がどちらも主人公の思惑な上に、1文の中に押し込めると噛み合わせが悪いので、どちらかを削った方が良いと判断しました。

    「これが反対側の隣だったら良かったのに、そんなに都合のいいこともなく声をかけてきたのは当然、速水」
    →「そんな都合のいいことはなく、声をかけてきたのは当然、速水」
     原文「そんな【に】都合のいいこと【も】なく」は「そんな都合のいいことはなく」で良いと思います。
     文法ではなく内容についてですが、この書き方だと主人公から見て速水の「反対側の隣」(この書き方もまどろっこしいので単純に右隣・左隣とした方が良い気がしますが)から話しかけられるのは非現実的なくらい「都合のいいこと」という話になるため、主人公の想い人でもいるようなニュアンスになると思います。さほど重要でない情報なら、このくだり自体を削っても良いかもしれません。

    「『いなかったお前が悪い』そんなニュアンスを含めて言う」
    →「そんなニュアンスを込めて」あるいは「そんなニュアンスをにじませて」
     間違いではないのかもしれませんが、「気持ちを込めて言う」とはいっても「気持ちを含めて言う」とは言わない気がしますし、ニュアンスも含めるものではなく、込めたりにじませたりするもののような気がします。

    「どうせ夜更かしして寝坊とか、周りと違う自分凄いみたいなどうでもいいことでの遅刻なんだろう」
    →「どうせ夜更かしして朝起きられないとか、周りと違う自分に酔っているとか、どうでもいいことでの遅刻なんだろう」
     「とか」が例示、「寝坊」と「自分凄い」が並列されているので、「寝坊とか……自分凄いとか」の形にすると、何と何が並べられているのか分かりやすくなって、文章として読みやすくなります。並列するからには同質の情報を同じ形で並べるのが望ましいですが、「夜更かしして寝坊」は行為や習慣なのに対し、「周りと違う自分凄い」は内面なので、揃っていません。「朝起きられない」のと「自分に酔っている」のも異質と言えば異質で、本当は否定なら否定、肯定なら肯定で統一した方が――つまり、否定なら「夜更かしして朝起きられないとか、周りと違う自分という幻想から抜け出せないとか」(否定と否定)、肯定なら「夜中までゲームに興じているとか、周りと違う自分に酔っているとか」(肯定と肯定)などと書いた方が――良いのかもしれませんが、そういう部分にこだわるためには情報が足りず、僕の領分を超えているので、ひとまずこんな具合でお茶を濁させていただきます。

    「んー?…多分分かったかな?ありがとう。」
    →「んー? ……たぶん分かったかな? ありがとう」
     段落の最後ではない「?」「!」などの記号の直後に閉じカッコ 」が来ない場合は、1マス空けるというルールがあります。全ての出版社で採用されているかは分かりませんが、とりあえず主な出版社の小説ではそうなっているようなので、Web小説でもそうしておくと、ひとまずそこで舐められる事態は防げます。詳しくはこちらをご覧いただければと思います。
     https://kakuyomu.jp/works/16817139555466472534/episodes/16817330647853041796

    「そのことを確認してから少しでも友人と話そうと思い友人がたまっっている窓際に歩いて行く」
    →「友人がたまっている」

    「話しているところに割り込まないように注意しながら俺も話に混ざる」
    →(「話しているところに」を削り)「話の腰を折らないように注意しながら俺も(話に)混ざる」

    「ねぇ。君の『大人』になったんだよね?さっき話してるの聞こえてきた。」
    →「君、『大人』になったんだよね?」

    「確かにさっきの、帰りのLHRが始まる前にそのことを少しだけ話した」
    →「確かに、(帰りの)LHRの前に」
     すぐ前に「帰りのLHR」という言葉が出ているので、単に「LHR」だけで通じると思います。

    「それこそ天変地異が起きない限りに」
    →「限り」(「に」を削る)


    第3話「速水」

    「君の家もこっち側なんだ。というかそろそろ話してくれる気になった?」
    →「こっち(の方)なんだ」
     作中の地理が分からないので、山や湖を挟んで「こっち側」「あっち側」と言っているのかもしれませんが、基本的には「こっち」「こっちの方」などが良いと思います。

    「話しかけていたのはまだ小学生に上がったばかりに見える子供」
    →「話しかけてきたのは」
     「話しかける」という動作は一瞬で終わるものなので、「話しかけていた」ではなく「話しかけてきた」が妥当だと思います。

    「元気で『大人』と違って綺麗な笑顔だった」
    →「元気で、『大人』と違って綺麗な笑顔」あるいは「『大人』と違って元気で綺麗な笑顔」
     「元気で」と並列されているのは「『大人』」ではなく「綺麗な」なので、「、」があった方が読みやすいと思います。

    「速水に話しかけていた少女はそのまま友達らしきところへ走って行ってしまった」
    →「速水に話しかけた」。また、「友達のところへ」
     友達に見えるだけで友達とは限らないのはそうかもしれませんが、主人公のドライな人柄から言って、そういう哲学的なことを考える場面ではないと思います。

    「それが例えば『見ず知らずの人を助ける』みたいにしたところで評価にならない、くだらないもののために遅刻したとしてもそれはそれを選択した自分の選択だから」
    →「みたいなことだとしても評価する理由にはならない。」。また、「それは選択した自分の責任だから」
     よく分からないのですが、「見ず知らずの人を助ける」行為は立派だということを主人公も考えているから、《もしそうだとしても》速水を見直す理由にはならない、と述べることに意味があるわけですよね。にもかかわらず、直後に「くだらないもののために」と書かれると、「見ず知らずの人を助ける」行為は「くだらない」という意味合いになって、主人公の考えが分からなくなると思います。人助けが立派だという前提に立つなら
    「それが例えば『見ず知らずの人を助ける』みたいなことだとしても評価する理由にはならない。どんな理由があっても遅刻は遅刻だし、遅刻して単位を落とすのは自分の責任だから」
     人助けはくだらないという立場をとるなら、
    (「それが例えば」を削り)「『見ず知らずの人を助ける』みたいくだらないことは、遅刻を正当化する理由にはならない。大人にそんな言い訳は通用しない。大事なのは事実であり、遅刻する選択した時点で、自分の落ち度だ」
     といった書き方になるでしょうか。後者の書き方は原文から読み取れる範疇を超えている気がしますが、ひとつの例くらいに考えてください。

    「でももしも、俺が大人になった時にいたのが俺じゃなくて見ず知らずの人でも助けるという選択肢が頭の中にある速水だったら俺の妹は入院する必要はなかったのかって考えてしまう」
     この1文は(妹が入院することになった経緯がまだ明かされていない段階ということもあって)ごちゃごちゃしていて、結局何が言いたいのか分かりにくくなっていると思います。情報を削るか複数の文に分けるかして、どの情報を強調したいかをはっきりさせていただくのが良いでしょう。この辺りの詳しいお話はこちらをご覧いただければと思います。
     https://kakuyomu.jp/works/16817139555466472534/episodes/16817139555517403667

    「なんで見えないといけないの?
     困ってる人を助けるのは当たり前じゃないの?」
     ここはさほど長い台詞でもないので、改行せず1つの段落にまとめた方が読みやすいと思います。

    「多分聞いたところで理解は出来ないし、人の目を気にしないってことは俺にはできないから」
     ここで問題になっているのは「困っている人を(見ず知らずの相手であっても)助けるかどうか」なので、人の目を気にするか気にしないかは問題ではないと思います。作中世界の常識として「見ず知らずの人を助けるなんて、善人ぶっているみたいで恥ずかしい」という価値観があるなら人目が気になるかもしれませんが、さすがにそんなことはないでしょうし、主人公も面倒事を引き受けると自分が損をするだけだという損得勘定でしか考えていなかったはずです。仮に人目を気にするなら、むしろ困っている人を助けないことの方が難しく感じられると思います。

    「そんな毎日の通学で聞いている聞きなれたアナウンスが流れてくる」
    →「そんな、毎日の通学で聞きなれたアナウンスが流れてくる」
     「そんな」は少し離れた「アナウンス」に係っているので、「、」があった方が読みやすいです。「毎日の通学で聞いている」と「聞きなれた」はほぼ同じ意味なので、1つにまとめてしまうのが良いと思います。


    第4話「意外」

    「帰りの電車の中でイメージと違い静かに電車に乗っている速水を見て今まで俺から見えていた速水が全くイメージと違うことに驚いた…」
    →「帰りの電車で静かに座っている速水を見て、今まで俺から見えていた速水とは全くイメージが違うことに驚いた……」
     原文は情報があちこちに飛び過ぎており、率直に申し上げてぎこちないです。情報を整理すれば、1文の中で同じ単語を繰り返すことも減ると思います。

    「普段はあと二つ奥の駅で降りるけど今日は用事がある」
    →「二つ先の」
     僕の勝手なイメージですが、駅について「奥」というと田舎や秘境のイメージです。作中の描写を見ると、主人公や妹の最寄り駅もそれなりに人口が多そうなので、「奥」ではなく「先」が妥当だと思います。

    「速水はぼっーと窓の外のどこかを見ている」
    →「ぼーっと」

    「めんどくさくてわざわざ声をかけたくもないけれ どここまで一応、一緒に来たから気を使って声をかけてやる」
    →「けれど」

    「え、?あっと…ごめん。ぼっーとしてた。もう一回言ってくれない?」
    →「え?」
     Web小説ではたまに見かけるのですが、小説はもちろんマンガでも、一般的には見かけない表現だと思います。Web小説では読者が書き手の技量を信用していないので、舐められる余地はなるべく潰しておくべきでしょう。

    「聞いてなかったことにいら立ってしまって文末が強くなってしまった」
    →(「文末が」ではなく)「語尾が」

    「こんなんで『大人だなんて』」
    →「こんなんで『大人』だなんて」

    「目の前にあるドアが開く」
    →(「目の前にある」を削り)「ドアが開く」
     文脈から考えて、主人公の関心が目の前のドアに向いていることは明白ですし、主人公の前にあるドアだけ開かない事態は考えられないので、「目の前にある」という情報は削って構わないと思います。

    「そのあとは同じく駅の中にあるドーナツチェーン店に行っておやつを買ってから人を避けながら地図アプリを開く」
    →「ドーナツチェーン店でおやつを買ってから、人を避けて地図アプリを開く」
     あまり細かく動作を書いていると文書が間延びした印象になって読みづらくなるので、もう少し引き締めて良いと思います。

    「昨日のうちに保存しておいた病院の住所を検索して、ここから俺の妹が入院しているその病院に急ぐ」
    →「保存しておいた住所を検索して、病院に急ぐ」

    「もしかしたら、起きているかもしれないという淡い希望を抱きながら。。」
    →「抱きながら。」


    第5話「過去」

    「ドアを開けてから一番最初に目に入ってくるところに置かれたベットには俺の妹、閑が横たわってる」
    →「ベッド」
     この後も「ベット」→「ベッド」、「バック」→「バッグ」に修正すべき箇所がいくつかあります。ご注意ください。また、厳密に言うと「一番最初」は単に「最初」の方が締まるのですが、これは口語的な表現として容認して良いかもしれませんね。

    「俺が入ってきたときにかけた声には帰ってくることがない」
    →「俺がかけた声に、返事はない」

    「中二の妹はバスケ部に入っていて練習にいそしんでいた。二日前、俺が学校を出る時に妹から家族用のグループに連絡があった」
    →「バスケ部に入って」(「いて」を削る)。また、「家族用LINEグループ」
     LINEでもLIMEでもLOINEでもRINEでも何でもいいですが、こういうものは一応丁寧に書いておいた方が読者に対して親切だと思います。

    「『部活の後輩を家まで送っていくから帰るのいつもより20分くらい遅くなるね~』いつも通り軽い文章。お人好しな俺の妹が人を送っていくから遅くなるなんていつものことだったから特に気に留めなかった」
    →「お人好しな妹が」。また、「いつものことだったから、特に気に留めなかった」

    「そんないつも通り不気味すぎるところを通り俺がいつも自転車を置いているところに歩く」
    →「そんな、いつも通り不気味すぎるところを通り、いつも使っている自転車置き場に歩く」

    「女の人の方の声に関してはのどを蹴られたのかまともに声が出てなくて聞いたことがあるかとかよりも、何を言っているのか判断するので精一杯だった」
    →「女の人に関しては」。また、「判断するのが精一杯だった」
     このくだり、カツアゲをする人間に「男の人」という丁寧な表現を使ったり、遠目で分かりにくかったとはいえ中学生の女子について「女の人」という大人相手のような言い方を使ったりするのは不自然な感じがします。シンプルに「男」と「女の子」と書いてもいいんじゃないかと思います(2人をどう呼称しても、保身のために被害者を見捨てた主人公がクズ人間という点は変わらないわけですし)。

    「どうしてもさっきの駅で見たものが気になって手早くその辺に放り投げられてた薄手なパーカーを羽織って自転車に乗る」
    →「気になった俺は、その辺に放り投げられていた薄手のパーカーを手早く羽織って自転車に乗る」
     直前で父と母のことを書いているので、この1文の主語が主人公であることはきちんと明示しておいた方が良いと思います。これもWeb小説ではよく見かけるのですが、いくら口語的な語り口でも、地の文なら「放り投げられてた」ではなく、丁寧に「放り投げられていた」と書いた方が良いと思います。

    「妹の状態は息も荒くて素人でもやばいと思わせるものだった」
    →(「妹の状態は」を削り)「息も荒くて、素人目にもやばいと分かった」
     この段落は妹の話題なので、「妹の状態は」は不要ですし、削った方が緊迫感が出るとも思います。

     以上です。
     長文失礼しました。

    作者からの返信

    ほんとうに有難いコメントありがとうございます。
    作品の修正の参考にさせていただきます。

    特に誤字脱字はどんな事情があろうとマイナスなことなのでそこをご指摘いただけたのがありがたかったです。
    しかも内容へのご指摘も優しいお言葉で表現してくださってとても感動しました。
    本当にありがとうございます!