迷子のコロポックルさん
蒼穹月
はじまりは
ぽくぽくぽくぽくコロポックル♪
僕は小さなコロポックル♪お名前は
「ううん……。お家を探してたらいつか見れるかなぁ」
僕ってば今とっても困った迷子さん。此処が何処なのかさっぱりわからないんだ。
幸い人間さんとは言葉が同じだからお話聞けたら帰れるかな?
そう思ってた事は一瞬だった。
「**!***……」
なん?
今の言葉だった?
目の前で男の人間さんと女の人間さんがお話してるけど……。なんて言ってるのかさっぱりわからない!僕ってば知らない世界に来ちゃったのかなぁ!?
ええ……。ちょっと此処に来るまでの事を思い出してみよう。
今日も元気に日課の木の実探しにお家を出たよね。でも
それで両手でしっかり抱えて直ぐ帰るぞって来た道見たら……、熊さん居てビックリしたよね!僕「ぴゃっ!」ってなって直ぐに近くの木の上に登って避難したんだ。いなくなるまで待つしかなくて、でもいなくなったら風がビュービュー強く吹き始めてて、木の高い所にいた僕はその風に体ごと攫われちゃって……。
気が付いたら砂浜で寝てたんだ。
「身体もビッショリだから早くお家帰りたいんだけどなぁ」
持ってた木の実も無くしちゃうし、
僕はガックシ肩を落として俯いた。
幸い砂浜は人間さんが管理してるらしくって直ぐに会えたんだけど、言葉がわからないっていうね。
さてどうしよう?
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