　すると、母が慌てた様子で、先生に聞く。

「手術が必要なんですか……？」

「はい、できる限り早い方がいい。すぐにもう一度、精密検査をします……」

　その後に先生から言われた言葉は、正直あまり覚えていない。

　それほど、ショックが大きかったから……。

　その翌週、再度、精密検査を受けた。

　何となく、この時、前の検査が、間違いだったらいいのにという思いで、検査室へ入った。

　でも、その結果は、やはり同じ……。

　手術をすることが確実となり、私はもうこの状況から、逃げることができなくなってしまった。

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