『普通』になりたい君と、『特別』になりたい私
kuromiku
序章
私は『特別』になりたい。認められたい。
今日も特別な人を見てその特徴を見ている。
正直みんなが皆特別なオーラを放っているかと聞かれるとそんなことはない。
私の何がダメなのだろうか。
今日もいつものように会社へ行く。これといったことはない。
なんとなく過ごした学生時代。なんとなく入った会社。
全てが普通。
頭はそんなに良いわけでもない、運動もそこそこ、友達も多くない、
小さいころから愛されたことがなかった。
誰かに愛されたくて入った今の会社。
私はみんなに愛される特別が欲しい。
あいつとは違う特別を。
あいつと初めてしゃべったのは仕事の打ち合わせの時。
テレビで見たことはあるから顔と名前は一致していた。
爽やかキャラとして有名で、通称「爽やか王子様」として
女子高生や女子大生に人気の俳優だ。
ちなみに、本名:
私の本名は:
ね、この名前の差。
私とは違う特別な人だもんね。
だけど素の性格は
「てめぇどけや」と鋭い目つきで睨まれたり、
企画の提案をすると、
「チッ、変な企画~よくこんな企画提案できるよなぁ」と
馬鹿にされたり、、、散々な目に合う。
どこが爽やかなの?!とはじめは驚いたが結構有名な話らしい。
ぶっちゃけ性格で言ったら私の方が上な気がするんですけどね。(笑)
デビューしてすぐにそこそこの役をもらってから超売れっ子俳優になるまでの道のりは異例のスピードだった。
そのため下積み時代というものがない。
しかも根っからのおぼっちゃまで家に帰ればおいしいご飯が待っている。
欲しいものは何でも買ってもらえる、どんな無理難題も聞いてくれる人が周りにたくさんいる。
だけどそんなあいつにも、誰にも言えないなりたいものがあるらしい。
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