うさぎのおばさんとネズミのミミ
猫の集会
森の様子を覗いてみよう
私は、森に暮らすネズミ。
名前は、ミミ。
隣に暮らしているのは、うさぎのおばさん。
うさぎのおばさんは、とってもいい人。
でも、とってもとーっても早起きなの。
トントントン。
まだ、朝日が登るか登らないかの時間に誰
かがドアをノックしている。
きっとうさぎのおばさんよ…
まだ重たい目を擦りながらドアを開ける。
キャッ。
思わず声を上げた。
だってうさぎのおばさん口の周りが真っ赤
なんですもの。
でも、よくみたら人間の口紅みたいでオシ
ャレかも。
おばさんは、真っ白なカラダだから赤がと
にかく映える。
「おばさん、おはようございます。」
「おはようミミ。さっきのキャッてのは何?
私に何かついてる?」
おばさんは、なんか虫がついているんじゃ
ないかしらと思いカラダをねじらせ背中あ
たりを一生懸命みようとしていた。
「おばさん、口の周りが真っ赤よ」
クスクス笑いながら答えた。
するとおばさんは、
「あら、やだ。野いちごが美味しくってつい
つまみながら摘んでいたの。」
といいながら、カゴにどっさり摘んだ野い
ちごを私に差し出してくれた。
「こんなにたくさん?」
おばさんは、にっこりしながら足元のもう
一つのカゴを持ち上げてこっちにもたくさ
んあるからって。
そう言ってどっさりの野いちごをひとかご
置いて行ってくれた。
とりあえず、野いちごを一口パクリ。
甘酸っぱくておいしい〜。
しかもつみたてだからなのか、プチプチ感
がたまらない。
一気に目が覚めた。
こんなにたくさんあるから、ジャムにでも
しようかな。
それにしても、うさぎのおばさん。
クスクス。
また、あの真っ赤な口を思い出して笑っち
ゃった。
次の日の朝、まだ朝日が登っていない時間。
いっちに、さんしー。
なんか外から掛け声が聞こえてきた。
ん…?何…?
窓の外を覗くとうさぎのおばさんが体操を
していた。
朝からほんっとに元気。
私も、うさぎのおばさんを見習って明日は
早起きしてみようかな…
でも、今日はまだもう一眠り。
はぁぁ。
あくびをしながら、また布団に潜り込んだ。
二度寝って最高なんだから。
そう言っている側からもう夢の中。
ぷかぷか浮かんでる。
あー、私シャボン玉の中に入ってる。
ぷかぷかゆらゆら。
たのし〜。
村がよく見える。
綺麗な川も流れてる。
あ、雨。
するとシャボン玉がパンって割れちゃった
の。
でも、雲の上に落ちたみたい。
ふわふわのもふもふ。
しかも、わたあめじゃない。
甘くて美味しい。
もーお腹もいっぱい。
パチッ。
あ、夢かぁ。
あー、たっくさん寝た。
もうすっかり朝日が登っていた。
顔を洗って、毛並みを整えてっと。
朝ごはんは、くるみの野いちごジャムかけ。
う〜ん。美味しい。
くるみの香ばしさと野いちごの甘酸っぱさ。
最高!
明日は、早起きしてうさぎのおばさんと何
しようかな!
楽しみ。
うさぎのおばさんは、物知りだからなんで
も教えてくれる。
次の日、早朝からおばさんはやっぱり元気。
家の周りをぐるぐるはしりまわっていた。
「おばさん、私も混ぜて」
一瞬、あのねぼすけミミが早起きしてるっ
て顔をしたおばさん。
耳がピーンってなってる。
「おばさん、走りましょう」
「あ、ええそうね」
我に返るおばさん。
ひとしきり走ってお腹が空いてきた。
「朝ごはん、一緒に食べましょう」
にっこりおばさんが微笑んだ。
「さあ、召し上がれ。」
ニンジンスティックにニンジンのジャムを
付けるなんておばさん最高よ!
二人で美味しく楽しくいただいた。
運動の後のご飯は、最高。
私も、うさぎのおばさんを見習って早起き
の癖つけなくっちゃ。
うさぎのおばさんとネズミのミミ 猫の集会 @2066-
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