光高石

 「頼まれた炎岩石(レッドストーン)大量生産した」

 「ありがとうございます。武器生産するあそこに投げて下さい」


 向日葵は炎岩石をぼんぼんと、投げつける。

 

 「次は、お爺さんお願いします。豪火の炎で燃やして下さい」


 九町は指示に従い、炎岩石を燃やす。


 「豪炎爆裂刃(ごうえんばくれつは)」


 その炎の刃で、大量にあった炎岩石は、枝のように薄く増えてしまう。


 「流石、爺さんやるな」

 「ありがとう。良貴殿」

 「皆さんそこから、離れて下さい」


 周りにいた皆は、少し距離をとる。そして光高石を投げる。


 「完成するまで、少し時間かかると、思います。そこまで今からのこと、お話しましょう」

 「わしの行き先はの、中央都市ガランじゃな。リィ殿は何処に行きたいかのぉ」


 その質問にリィは、驚いた顔をする。

 

 「私もガランに用事があります。いつ行く予定ですか?」 

 「今日の昼間には、行きたいと思ってます。二人それで宜しいでしょうか?」

 「構わん。爺さんもそれでいいだろ」

 「夕方にならなければ、大丈夫じゃ」


 時間も決まり、頭を下げるリィだった。


 「リィ殿、光高石は大丈夫かのぉ」

 「ありがとうございます。行ってきます」


 釜の前でゆっくり、引っ張る動作行うと中から、ピカピカと輝くハンマーの形の石を取り出す。


 「上手く行きましたね。使わなくなった武器とかありますか? 」

 「これはどうだ」


 渡された剣は、見るからに高そうな剣だった。


 「え?こんな高そうな剣やるのは、久しぶりですが頑張ります」


 借りた剣、を横に置き石で、スライドし、新品のように光っていた。


 「新品のように、輝いてます。少し触らせてもらいます」


 剣を触れた時、私は驚いた様子を見せる。


 「え?これは。凄い、これを作った人は……」

 「リーシャちゃん。ごめんね。仕上げしたいから、離して」


 リィは、輝いてる剣を叩くと、剣から火の粉が飛び散る。そしてゆっくり鑢(やすり)が、けをするように擦(こす)ると、剣の表面から、薄い赤色と、光りが浮かぶ。


 「完成です。これから他の町に移動しますか?」

 「お二人は、どう考えているか教えて下され」

 「私もすぐ、行けます。」

 「では参ろう」


 私達は鍛冶屋を出る。そこへ町の人達が駆け寄り、話しかける。


 「町長達、今までこの町守って下さり、ありがとうございました。町からプレゼントです。受け取って下さい」


 町の人はリィや私達、に荷物をプレゼントする。


 「この町を救ってくれて、ありがとう。小さな英雄(ヒーロー)」


 町の人は私に感謝の気持ちを述べる。私は有難く受けとるのであった。


 「では旅に参ろうか?」


 町の人達から、見送られそして町を出る。


 「久しぶりに、町を出たな爺さん」

 「そうじゃな。良貴殿」

 「お爺ちゃん達、嬉しそうだね。そう思わないかな?リーシャちゃん」

 「そうですね。リィさん」

 

 私達は、中央都市に向け歩いていった。


 「もうこんな時間だし、ここで野宿するかの」


 太陽は、消えつつある時間になっていた。


 「私もそうした方が、良い思います。私とお爺ちゃんは、食べ物探しにいきます。二人には水や、焚火に必要なものをよろしくお願いします」

 

 担当された皆は一度解散する。

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