第5話「カタストロフィ」

そんな眉村真一は現在まで、ノンプライベート人間だったのだがー。

「トイレお帰り〜、眉村。」

「そんなにお前ら、俺が与謝野晶子じゃないって疑うならー」

一同は固唾をのんだ。

「俺が新しく「聖徳太子」ってアカウント作ってやるよ、Twitterで」

一同「おおーーーっ」

「俺の一言一句が本当に価値があるならば、」

眉村は一息ついてーーー

「たくさん反響が来るはずだぜ?」


一同が思っていること↓


〈お前の言葉、というより、プライベートとその実況、っていうそのリンク性の娯楽に多くの人々が楽しんでるんだけどな〉


〈ま、中身が頭いいのも事実だがーー〉


「よーし、開設した。じゃ、ツイートしてみるぜ」


ーーーなうーーー


………


の、2文字。




…?


反応がない。


ある男子生徒ーー

「だっせー、カッコつけて偉ぶってツイートして反応無しかよ〜。笑えるぜ」


「ぐ、ぐぬぬ…」


「本当なんだよ!みんな与謝野センセイ、って言って褒めたやしてくれたんだ!!まじで!!」


男子生徒ーー

「ま、これでお前のせいで自殺者が増えた、なんて誇大妄想は泡と消えたな。お疲れさん。」


眉村「ま、その件に関してはおれも信じてなんかなかったさ。ただ、」


男子生徒ーー

「ただ?」


眉村「もしかしたら本当かも、って思って、ちょっと不安にもなったさ。ま、すべて偶然だよな?あは、あははははは!」


下校時間。教室。


眉村「あれ、みんな帰らないのか?」

一同「ちょっと、ね…。」


「まあ、いい、帰るわ。」


眉村真一は教室を出て行った。


ーーー


「フゥ〜〜〜」

みんな一息。


学級委員長の女子、棚畑は

「これでやっとNASAのサイト開ける」


そして、みんなスマホを取り出し、NASAの特殊暗号化サイト(眉村のスマホ、PCでは絶対にアクセスできないように購入時に店員によって細工してある)を開いた。


棚畑「ロッテルガム委員長、今回ばかりは私もどうなるかと思いましたよ〜」


「監視、またはひとつの娯楽として、眉村が普通の思想で、何にも気づかず、ただ、平凡な人生を送って行くことが何よりの前提じゃ。じゃが、今回は「与謝野晶子」というワードで、眉村真一を刺激することにより、非常に危険じゃったが、新たな一面を見出して、脳研究の肥やしにしよう、というプロジェクトじゃった。皆様、御芝居御苦労さん。」


棚畑「もし、彼が確信してしまったら、危険思想が急進するでしょうし、死なれてもカッコウの研究材料が無くなってしまうものね。」


一同「ふぅ〜〜」


ロッテルガム「それでは、一同、解散!!」


・・・


END


ロッテルガム「待て!!!」


「眉村真一がこの、ENDまでのこの小説を書いているようじゃ!危険じゃ!と、いうか、破滅じゃ!!続きを眉村真一が好き放題改変出来る!」


ロッテルガムは銃でアタマをーー〈やめろ!書くな!眉村!〉


じゃ、この連載小説、オレが乗っ取った。


ばーい✌️


続きマース by眉村

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