転校生が僕の娘だった⁉︎

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エピローグ 「かけ離れた存在」

「助けて ヒーロー」

かつて、その言葉を聞いたのは遠い昔

この言葉を聞いたら、俺はいつも助けていた

知り合いから赤の他人まで

その時俺は憧れていたのだ

ヒーローというものに

ヒーローとは、物語の主人公であり、英雄

どんな局面でもめげず、どんな困難でも立ち向かい勝利する存在

俺はそれになりたかった。

子供の頃からずっとなれると信じ様々な努力をした

でも、俺はただの人間

漫画やアニメの能力のような能力もない

だから、俺は守ることができなかった。

一人の少女を

そこから、俺の夢は砕け散った

夢というよりもあれは理想に過ぎなかった

子供が夢見る愚かな理想

それがヒーローだった

やがてヒーローは俺の中から薄れていき

俺はヒーローとかけ離れた存在

不良に成れ果ててしまった。

不良と言われるようになった原因は

嫌でも目立っているこの銀髪だろうが

一番の原因は俺の素行の悪さだろう

まぁ、それからいつも怠惰な日常を過ごしている

今じゃヒーローなんてもんになろうと思っていた自分がいつだったかも覚えていない

いや、もう忘れたままでいい

俺はずっとこのまま、この状態を維持し続ければいい

今進んでいる道に、未来はない

俺はもう疲れた

これでもういい

新しい道を開拓する気力もなくなった

出来ればこの体を幽霊か何かにあげてやりたい

きっとそいつらの方が上手くこの体を使ってくれそうだから

しかし、高校2年の12月14日

そろそろ他の生徒が受験に向けて準備をし始めるこの頃に

異変が起こった

それも普通ではない

非科学的な異変が


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