150話 閑話 歴史に残った名言
時は遥かに流れた未来の吸血種の歴史書より一部抜粋
一章 セルファナス帝国建国
吸血種の歴史はセルファナス家の歴史である。
セルファナス帝国の初代皇帝セルファナス帝の生涯と功績
虐げられていた吸血種がリモー帝国への蜂起し、吸血種開放運動が始まり、全ては吸血種のためにをスローガンとして活動し、セルファナス帝はリーダーとして才覚を現す。
賢者達に対して接近戦を挑み撃破し士気を高め、エルフの心を挫き連戦連勝を重ねる。
20年に渡る戦いの末にリモー帝国より、自治権を与えられてセルファナス自治領の領主となる。これにより吸血種開放運動が終結する。
リモー帝国のエルフ皇帝が高齢のため崩御により、息子が即位すると、権力基盤の強化のためセルファナスは男爵に叙勲され、セルファナス・セルファナス男爵となりリモー帝国の貴族になる。
権力に無頓着であり吸血種を第一に考えるセルファナス帝のエピソードとして伝えられている。
ただし、自己顕示欲と権力への欲望が強く、貴族となるべく暗躍し善政を行わかったとの記録も存在している。
男爵となった翌年病と老齢によりセルファナス帝は崩御する。
3代皇帝ファルアス帝
ゴブリンの魔王の侵略を3度押し戻した後に、自らゴブリンの魔王の領域へおもむき討伐に成功する功績により、リモー帝国の侯爵へと叙勲される。
しかしオーガの魔王に押し込まれたリモー帝国では皇帝の権威が失墜し反乱が多発する。
ファルアス帝はリモー帝国の侯爵家として内乱を次々と鎮圧するがこれは密約であり、セルファナス侯爵家の反乱に合わせて戦力を温存させ信用させるものだった。反リモー帝国派がファルアス帝の呼びかけに呼応して一斉蜂起し、リモー帝国より独立する。
複数の種族の纏め役となったファルアス帝を皇帝とし、リモー帝国とオーガを共通敵として国家が樹立される。
その後リモー帝国は残りの領土の多くをオーガの魔王に奪われて消滅する。
二章 セルファナス帝国の栄華
魔王の討伐こそ成功させるも魔物領域は奪えず一進一退を繰り返した時期である。
リモー帝国亡き後、共通敵となった魔王を滅ぼし続けたセルファナス家の権力と権威は絶頂期を迎え、初代セルファナス・セルファナスを半神英雄化し、権力基盤を強固にした。その栄華による自信をつけた吸血種の横暴な振る舞いに他種族の不満が溜まっていた。
セルファナス・サイオンが封印された時期である。
三章 セルファナス帝国崩壊
他種族の不満が爆発し抑えきれなくなり始め反乱が頻発するようになる。
混乱の中、吸血種のバンパ侯爵家以外の高位貴族の跡取りが次々と戦争で戦死し御家断絶か、養子となり血統が変わるとセルファナス家の皇族が暗殺されセルファナスの直系および血族がバンパ家以外消滅する。
セルファナス家の後継者としてバンパ家が継ぐも他種族が次々と独立しセルファナス帝国からバンパ王国へと国号を改める。
四章 バンパ王国時代
他種族の封鎖戦略を受けるも魔王の侵略により百年ほどで封鎖戦略が崩壊すると、帝国時代より続く武力は弱まっていても他種族を支援し魔王の侵略を食い止める事に成功する。
バンパ王国は他種族国家を支援することで発言力を増していき、大国、強国としての地位を確固たるものにする。
バンパ王家はセルファナス家の後継者であること、つまり半神英雄セルファナス帝に権力の正統性を頼ったことにより正統なる血統に怯える王家でもあった。
シバル・バンパダンジョン摩擦事変
歴史のターニングポイントとなったラスボスがヤバいダンジョンの利権争いである。
バンパ王国は当初はダンジョンマスターユウキと婚約戦略を採用するも、断られた事と国王の暗殺により国政が混乱し有耶無耶となる。
長男ブナイツケが王位に付くも弟のクーデターにより失脚する。
新王は周辺国およびシバル王国に圧力をかけてダンジョン利権を手中に収めようとする。
シバル王国は進退窮まりダンジョンマスターユウキ様をバンパ王国へ使節団として送り出す。
平和的会談をダンジョンマスターユウキ様とは行うもバンパ王国がセルファナス血統の問題により会談を放棄する。
このときの晩餐会で始めてカイのカラーである・・・中略
それは焦土作戦ではない事件
宣戦布告なしに行われたバンパ王城への制圧および貴族街の破壊が行なわれ、要職についていた者及びクーデターを起こした新王が死亡した。
その後バンパ・ブナイツケに王位が戻り復興とシバル王国と共にラスボスがヤバいダンジョンの味方として貢献した。
著者 セルファナス・サイオン
吸血種の正統なる記録書より抜粋
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