5章 防御は最大の攻撃になる?

059話 成長少女です

  皆さんお元気ですか?私は10歳になりました。

 

 

 まだ私の胸がぺったんこでも焦る年齢ではありません。

 

 だって10歳ですからこれから一気に多きなおっぱいになるんです。今背が伸びててもエルフだし焦る年齢じゃないはずです。

 

 前世でもまだ養女体型だったけど胸は今世の母親よりはあったけども・・・

 

 海くんとキアリー、ネイ、サイオンは不老で若いままです。肉体的には年を取ってるのかもしれませんが外見は変わってないですよ。

 

 私は20歳超えてで乳が育ってから不老になります。エルフは巨乳なんだよ。ペッタンコは認めない。

 

 まだ成長期の私はそんな野望を抱いています。

 

 ダンジョンの階層も増えて20階層あります。変わったことはサイオンの出番が減ったので給料として毎月2万DP渡してるくらいかな?

 

 もちろん余裕でダンジョンは黒字です。稼ぎ頭は土地の拡張を何度もした1階層の村です。

 

 拠点がこの5年で完全に村になったのです。人口も増えたし職人や冒険者、教会に農家と畑そして川と溜め池から上下水道までインフラ整備をやってやったわ。考えたのは私じゃないけどさ。

 

 少し分かったのは教会に熱心なほどDP収入が多い気がするって事かな?

 

 人口は300人ほど、徐々に人口は増え続けてます。DPの貯蓄も合せて拡大も維持しながら銃の研究を出来ます。

 

 ネイは私より維持経費がかかるけど、冒険者の戦闘次第で魔法やらスキルやら使うとDP収入増える。村の産業の中核産業がネイの3階層の装備品と採掘した資源、魔物の素材の販売利用なので思ったよりリッチな生活をしています。

 

 問題は銃の出来なのです。

 

「優姫、銃じゃなくてただのけむりが出る鈍器渡されても困る」

 

「何が悪いのか相談するために、渡したんだよ」

 

「そもそも火薬って紙くずじゃないだろ?火薬を使ってないのが問題だな」

 

「火薬が何か分からないから作れないのから、代わりにならないかなーと」

 

「どうあがいても代わりになりそうにないな、そもそも燃えるじゃなくて爆発しないとだからな?」

 

「爆発を起こすなんて難しいのよね、化学の偉大さを実感してるわ」

 

「実戦どころか実験も無理な完成度なのを理解しろ」

 

「火薬って何で出来てるのかなぁ?木屑も木炭も違うし石油はDPで手に入らないから石油なのかな?」

 

 海くんは私の頭をなでてくれます。

 

「えへへ♪海くんは凄く強いに私はぜんぜんだよ」

 

 海くんはステータスの恩恵を全く受けてないのにバリバリステータス補正がある冒険者を倒すし、水の魔法は制御が上手くなるしで強くなってます。

 

 なんと剣術などのスキルはモーションが同じらしくスキル持ちの強い奴の方が回避しやすい。魔法に至っては発動時間に軌道に速度まで完璧に覚えてるらしく、スレスレ無駄なく完全回避します。

 

 発動前に見ればスキルレベルを見抜けるらしいです。何回見ても違いが分からないけど、海くんには魔法もスキルも効かないって事だよ。

 

 それで冒険者の防御ステータスを素の筋力でぶち抜くのだから強すぎるのです。

 

「優姫の成長の遅さは予想外だよな」

 

「何でそこで胸をみるかー!今に2次元じゃ無くなるかね!失敗は成功の母なんだよ!」

 

「筒に詰める前に爆発させれないと意味無くない?胸はならキアリーと同じくらいになるのかね?背は伸びてるからもうすぐだろ?な?」

 

「うがー!海くんがビックリするくらい大きくなるんだからね。エルフは巨乳って言ってるでしょ!!」

 

「俺は知らないから。優姫は・・・やっぱ無理じゃね?」

 

「何で残念そうに胸を見るのよ!!知らないも何も海くんエルフと会ったことあるでしょ!?うがー!女は突貫よー!!」

 

 海くんに突貫攻撃を仕掛けるけどもちろん紙一重で避けられる。あと1ミリ以下だよ髪の毛分くらいだよ。遊ばれてるけど今日こそは勝つ!!

 

「待てー!!技量を無駄遣いしやがって~!乙女の胸のサイズをイジルことは許されないのだよ」

 

 背が伸びてすっかり小学生低学年くらいの体型になった私のスタミナは凄まじいのよ。子供の体力舐めんなよ!!

 

「あまいな、うりゃ!ほらやっぱり全くないし、大きくなるのは無理だろ」

 

 紙一重で私の振り下ろした拳を避けて、頬っぺたツンツン攻撃とみぞおちにツンツン攻撃をしてくる。

 

 私の攻撃は当たらないのは知ってるけど、ギリギリまで引き付けてるのもあって、当たってるようにしか見えないのがさらにムカつくのです。

 

「うぐっ、どっちも胸じゃねー!!セクハラするなら胸のサイズ確認しやがれ!!女は突貫あるのみ!!」

 

 女として負けられない戦いになったのです。私の全速力のダッシュも海くんは私の頭に手を置いてくるんと前宙返り、180゜ひねりなんて技で避けます。

 

 私の頭に置かれた手に全く重さがないので置かなくてもいいやつですね。

 

「うがー!わざわざ頭に手をおくとかその余裕を無くしててやる!」

 

「優姫が巨乳になるより不可能だって」

 

「ムキー!うをーりゃ!もう少し!そこ!頬っぺたツンツンなぜされる!!あちょー!また前宙返り180゜ひねりで後ろにいるし、何で裏拳も避けてしまうのか!!うがー!なんでその場で回転するだけで避けられる!うぐっ!またほっぺた突つかれた!?ちょっ股抜けはこの体格さだと出来ないよね!?あうっ!そこはセクハラ~!制裁じゃー」

 

 しばらく海くんを追い回すけど私のスタミナが限界です。

 

「優姫捕まえた」

 

 海くんソファーに座り私を膝の上に乗せます。

 

「うぅー!」

 

「ユウキ様、カイ様冷たい紅茶です。」

 

 キアリーさんが紅茶を淹れてくれます。

 

「キアリーさんありがとう」

 

「それでは夕食の準備に戻ります。」

 

 キアリーさんは優秀なメイドさんで、DPに余裕があるので、氷で冷蔵庫もどきを作って冷やすことが出来るようになりました。

 

 メイドさんよりも料理人兼配膳係みたいな仕事だけどね。

 

「海くんって意地悪というかSだよね?」

 

「好きなように楽しんでるだけだが?」

 

「知ってる」

 

 海くんがこうやってかなりのS気を出すのは私だけで、受け入れてる私の愛は深いし海くんの特別な存在なんだと思うよ。

 

 これがMの心理なのか、洗脳されたのか、好きだからこう思う普通なのか、分からないけど私も楽しんでるのは間違いないよ。

 

 海くんの膝の上でお茶飲めるのも私だけだしね。

 

 激しい運動の後、好きな男の膝の上で顔を見ながら飲むお茶は幸せだね。

 

 毎日こうやって過ごせたら幸せだよ。

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