1章 幼女が家主で養女
007話 お酒はほどほどに
私は、水岡優姫37歳日本の地方都市で派遣事務員として働く普通のOLだよ。
実家暮らしで趣味はサブカルチャー系のアニメやマンガそしてライトノベル、ギャルゲーとエロゲーもやるかな。範囲はいろいろでBLから、正統派マニメからグロ系、男性向けまで広く浅く楽しめたらいい。実写化は高確率で期待外れだと思ってる。
本格的なRPGはそんなにしないかな。私はゲーム性が高いとストーリー進行が遅くて好きじゃない。
派遣社員だから、独り暮らしなら生活にギリギリ足りない収入だけど家賃、光熱費、食費として親に少し渡してるだけだ。この条件なら遊ぶお金はオタクには十分ある。
優しい姫なんて名前だけども人生振り返ると名前負けしていると思う。
だって優しい姫ならもう結婚してるでしょ?
今は高校の同級生の結婚式に参列した4次回の途中で私は37歳寂しい独身・・・さみしくなんかないもん!女は突貫!!やけ酒よー!
しかも同級生の花嫁は、彼氏いないとか嘘ついてて、実は年下イケメン彼氏がいて年下彼氏と結婚したリア充なんだから爆発しろ!むしろ今日ここで酔い潰れて幻滅されてしまえ!!
「結婚出来ない女の彼氏いない同盟のはずが、年下彼氏がいて結婚したんだから奢りなさい」
私は、容赦なく裏切り者の花嫁に絡む。もちろん花嫁だからって遠慮はしないわよ。
因みに花嫁と花婿は割り勘対象外、他の参列者が奢ります。でももう4次会だし親族は全員帰ったしいいでしょ?
「優姫~飲みすぎよ~」
参列した友達から制止されるが嘘をつかれてた悲しみは深いので止める気はない。いや止めさせない。むしろ巻き込んでやろうか?お前も旦那さんと子供いたよな?
「素面でやってられるか~女は突貫よー!!テキーラをコップでぇ~~~!!そして裏切りの花嫁が飲め~!!!」
もう酔っぱらいだけどさ!知らないわよ
「「「「「!!!ヤバイ!!!」」」」」」
30代後半の女達はお酒の飲み方を失敗経験の分だけ熟知している。花嫁と私から巻き込まれ無いように避難する。くっ、逃したかでも花嫁は逃さん。
「優姫ちゃんも逝ってみよー!!」
テキーラはコップで飲む物じゃない。アルコールはこんな常識も破壊する。ちょっとアルコールが半分なだけよ。ショットなんてチマチマ飲むの面倒くさいのよ。
「ビールジョッキは無理じゃ~~~~!」
花嫁はビールジョッキテキーラを私に差し出す。ビールジョッキテキーラがおかしいのは酔っても分かるわよ。アルコール何gですか?むしろkg単位で・・・それはないか。
「女は突貫よー!乾杯!!」
口癖を叫んで私はビールジョッキテキーラをイッキ飲みをした。もちろん花嫁にもビールジョッキテキーラをプレゼントして2人でイッキ飲みをしましたよ。おかわりも、もちろんプレゼントしました。さぁ早く酔い潰れて幻滅されてしまえ。
この後記憶を消しさった、やけ酒と絡まれ酒は裏切り者な旦那持ちの女達によってタクシーに花嫁と私が放り込まれて年下の旦那が取り残され終わったのでした。タクシーの運転手さんご迷惑おかしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
翌朝、月曜日
「ヤバイ遅刻する。けどぉ気持ち悪い」
当たり前の二日酔いである。テキーラのジョッキをお互いに意地でイッキしまくるものじゃないわ。何杯飲んだのやら覚えてないや。
「飲み過ぎたわ。スマホはどこ~半日休まないと」
正社員なら行くのだろうけど、数年で会社を替える私は貢献するつもりもないし、責任者でもない。仕事が終わらなくても、何とかするのは正社員の仕事でしょ。午後からは行くのだから私は真面目ね。
花嫁?確か安月給正社員だっけ?リア充だし旦那がなんとかしてくれるでしょ。裏切り者の女達に絡まれたはずだけど旦那の友人もいたから無事かな?運が悪ければ旦那の友人が彼氏いない同盟の仲間に喰われたかも?だけど関係ないや。喰った奴は裏切りでテキーラジョッキの刑に処すだけよ。
独身でモテない女の子のささやかな復讐よ。不倫なんて絶対にしないのが女の友情だからそこは心配してない。
そんな言い訳とか物騒な事とかを考えながら派遣会社に半休を申請して、水とコーンスープを朝ごはんに決めて飲む。
「優姫はいつ孫を見せてくれるんだ?」
親父の結婚まだか?は進化して孫を要求するようになって数年。40代には曾孫かな?
「二次元の彼氏が三次元に出て来てくれたらね」
「二次元の彼氏との孫でいいぞ」
二次元彼氏&二次元孫を容認とは親父の進化は予想外な方向だ。私もう諦められてる!?イケメン息子を描けばいいのでは?なんて思うけど二日酔いでお説教は嫌なので退散する。私の絵心?期待しないで自力で描けないから。
「二日酔いだから続き今晩ね~シャワー浴びてくる」
「まったく優姫を心配して言ってんだぞ」
「はーい、ありがとー」
シャワーを浴びて午後の開始に間に合うギリギリにアラームをセットしてアルコールを抜くため水をたくさん飲んで二度寝する。
♪~♪~♪~携帯が最大音量でアラームを奏でる。
「ヤバイ遅刻する。けどぉ気持ち悪い」
何か正夢見たかな~?しかし時間は無情にもお昼前なので出勤時間である。もう起床予定時間を過ぎて、スヌーズしている。
「女は突貫よー!!」
会社の制服を着て、化粧を最低限して、お水飲んで・・・ギリギリ遅刻する。普通に行けば間に合わないね。
いつもの原付にまたがりエンジンを噴かす。ちょっと原付きの速度制限は30Km/hだけど気にしない。平日のお昼の住宅街を全速力爆走する。
いつも通りじゃ遅刻するし、昼間の住宅街は通行ないでしょ。
左右の道路は止まれの標識があるから私が優先だしね。
ノンストップでノーブレーキ、アクセル全開で交差点に入ると、左から自転車が飛び出して来てる!!!
「ヤバッ」
急ブレーキと急ハンドルで自転車を回避するもスピードが速すぎて、目の間にコンクリート塀が・・・しかも何でわざわざコンクリートブロックじゃなくて鉄筋コンクリートの頑丈な塀なのよ!?地震対策かな?それにしても硬いって!!死ねる!!
来世はスピード違反(速度超過)とか酒気帯びとかの交通違反だけは辞めよう。自転車が無事だといいな。完全に避けたし止まってるのがチラッ見えたから大丈夫だろうけど。
ゆっくり流れる世界で考える。来世はモテたいしお金持ちで巨乳な美人がいいなぁ。押しキャラのグッズを買い占めたいしね。
鉄筋コンクリートに原付と共に激突すると意識は無くなったのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ふと気が付く。
「
私の声が赤ちゃんなんだけど?部屋がなんだか素人感しかないのだけど?ベッドが柵付きつまりは、ベビーベッドだよね?
手を顔の前に持ってくると赤ちゃんのかわいい手。
これはおそらく転生だ。たぶんハードモードのやつ。
記憶が維持できるのか?成長すると身体の持ち主に意識が取り込まれる?
言葉は通じる?ご飯食べられる?
転生ってある程度成長して何かの拍子に思い出すとか、大きくなるに従って自意識が前世になるとかじゃないの?
脳がまだ育ってないよね?おかしくない?どうなってるの?
不安要素は多いけど、女は突貫あるのみ!何とかなるさ。
でも37歳女の子に赤ちゃんプレイは出来ないよー!!
「
声だけは可愛く愛くるしい。たぶんバレないけど演技なんて出来ない。
オムツ換えて貰うとかマジで無理。しかも父親はもっとむーりー!!
人生最大の問題はオムツを汚せばやってくる。
もうすぐやってくる人生最大の問題はトラウマになりそうだった。
道路交通法違反の罰が重すぎじゃないですか?
勇者の転移より18年前、ダンジョンの砲撃で消し飛ばされる20年前に1人の女の子が転生したのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます