第一話「赤い傘」~漫画原稿4of18「海市(かいし)の国」~


4ページ上のコマ

ウロツキ

「そのため今から母に結婚を正式に認めてもらうため、宇宙の先にある、海市(かいし)の国に行くらしい」

ウロツキはそう言いながら、宇宙船の窓の外にある遠い銀河を見つめる

サビツキは窓を見るウロツキを見ながら、メモ帳とペンを持って会話を記録している

セコムマサダ先生は運転席と思われるピアノの前で操縦している

クラゲさんは立っている、表情はないが無表情なのか、まったく動かない


4ページ下のコマ

セコムマサダ先生

「~♪」

ビル・エヴァンスの「My Foolish Heart」を静かに演奏する


ウロツキ

「ん?」と気が付いて窓からセコムマサダ先生の方を見る


サビツキ

「…っ?」

見切れてるが少しだけ顔が映っている、彼女も音に気が付く


クラゲさん

「…」

ウロツキの後ろで佇んでいたが、遅れてゆっくりとセコムマサダ先生の方を向く

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